夏休みを明けてすっかり目線の高くなったセドリックに、イアンは自然と眉を潜めた。
「きみ、本当に背が伸びたな」
「母さんもびっくりしてたよ。もう君より高いな」
「僕のほうが高かったのに」
「そう?同じくらいだっただろ」
「いいや、君の方が小さかった」
いつになく子どもっぽく拗ねたような顔をするイアンにセドリックは笑う。去年はどうも上級生に女生徒と間違えられたことや、女みたいだとからかわれたことを気にしていていたのだ。
セドリックはこの夏の間に7インチほど背が伸びた。イアンも3インチは伸びていたがセドリックはその倍も伸びている。
ひと夏と乙女心