舞洲あおは(まいしまあおは)がその少女に初めてまみえたのは、長らく続いた残暑もようやっと衰えて、新涼たゆたう神無月に差しかかった頃だった。

 あおはの起臥している家屋は、表街道から二筋離れた住宅街の一角にある。車は滅多に通らない。ここいらは、時折、子供達の歓声やら小動物の鳴き声やらが聞こえるだけで、昼間も静かだ。

 平日、あおははこの閑散とした住宅街の自宅から滅多に出ない。
 それというのも、あおはは昨年の春に高等部に進学して、それから一年とおよそ半年の末、一度登校をよしてからというもの、制服に袖を通すことが億劫になっていた。
 あおはが教育機関に愛想を尽かしたのは、そこで精神衛生的な不都合が生じたからではなくて、ましてや体調が優れなくなったのでもない所以、お節介な人々に追求されたが最後、対応しあぐねるものだ。それで、やむなく、家を出づらくなったのだった。

 あおはは、学校に行かなくなって空いた時間を、内職に割り当てていた。
 高校受験の準備を始める少し前から、もの作りに魅せられた。休日ごとにロリィタの姿になっていると、その折角のこまやかなディテールの盛り込んである洋服を、もっと自分らしく着こなしたくなる。そのために小物作りという方法をとったのが、きっかけだった。そうして作るという行為にのめり込んでいって、今では時間と暇さえあれば、洋服にもとりかかるようになっていた。
 あおはは、いわゆる個人製作ブランドを立ち上げて、携帯電話で製作したホームページで需要客を募っていたのだ。

 資材は、通信販売を利用して調達している。

 荷物を配達してくれるのは、いつも同じ配達員だ。その大手配達会社の制服は、清潔感のあるサックスと白のストライプのシャツにダークピンクのベストとロングパンツという、全国どこでも見かけられるものだ。

 だのにあおはは、あの初めて通信販売を利用した初秋の日、軒先でさして珍しくもない制服に身を固めた配達員と顔を合わせた瞬間、思いがけなかった衝撃を得たのだった。

 今年も残すところ僅かの師走、第一月曜日の昼近く、玄関から、ぴーんぽーん、と、無機質なチャイムの音が聞こえた。

 あおはは、インターホンと連動しているパネルの画面をチェックする。

 パネルの小さな画面の中に、予想していた通りの人物の姿が映っていた。

 その人物は、サックスと白のストライプのシャツにダークピンクの上下を合わせた格好で、黒い長い髪をポニーテールに結っていた。そして、書類袋より分厚い荷物を携えていた。伏し目がちな双眸を彩る濃い睫毛は天然らしく、白い頬にほんのり浮かんだオレンジのチーク、日本人らしいまるみのある鼻先にふっくらした薄い唇、その面立ちは、どこか知的な色香がある。肩幅と背丈はある方だ。

 今や馴染みの配達員だ。

 「はーい」

 「お荷物です」

 「すぐに参ります!」

 あおははよそゆきの声を気取って返事をすると、眉で切り揃えた自分の前髪を整える。それから、自分のツインテールに結った黒い巻き毛がしっかりカールしているかを確かめて、レースたっぷりリボンたっぷりの白いブラウスに重ねた淡いピンク色のボレロのフリルや、パニエで膨らませたスカートがまくれていないかチェックする。
 ちなみに今日の装いは、冬には珍しい苺の柄のスカートがポイントだ。ベースより濃いめのピンクとそれから青の淡い小粒の雪の結晶を並べたチェック模様が全体にプリントしてあるところに、雪の積もった大きな苺が裾を一周して描いてある。つい先日、一目惚れして新調したものだ。

 身なりは問題ない。

 あおはは、それらのチェックを実際は僅か数秒で終えて、玄関に駆けていった。

 「お待たせしました!有り難うございます!」

 扉を開けて、あおはは、例の分厚い書類袋を受け取りながら、顔を上げる。

 胸がざわついた。どうしようもなく恥ずかしいような気持ちになった。

 「こちらにサインをお願いします」

 「はい」

 「有り難うございます。お姉さん、今日も可愛いですね」

 「えっ!!」

 「二つ結びに、ピンクピンク。ウサギさんみたい」

 「そんなこと、あの、お姉さんこそお綺麗で……」

 あおはの、普段は当たり前に使っている声帯が、思い通りに機能しない。

 あおはがこの配達員と、こんな風に差し障りのない言葉を交わすのは、よくあることだ。
 それでも、こんな、互いに名前も知らないで、配達会社のシステムがどんなものかは分かりかねるが、配達員の交替がない保証もないこの状況は、いつピリオドが打たれれるものか分からない。あおはは、さればこそ本当はこんなに貴重なチャンスをもっと有効に使いたいのに、いつも消化不良だけが残る態度をとってしまう。

 くすくす、と、楽しそうな笑い声が耳に触れてきた。

 「そーんなこと言って。何も出ないよ」

 「ほんとに、お姉さん綺麗ですってば!」

 「冗談。ありがと。あおはちゃんっていうの?」

 「あ……はい」

 あおはは荷物を抱き締める。ここに貼ってある伝票から、名前を知ってもらったようだ。

 「学生さん?いつもこの時間おうちにいるね」

 「高校一年です。学校好きじゃなくて、サボって内職していて、それで材料が必要で」

 「ああ、それでか。一年ってことは、三つ下……」

 「お姉さん、十代だったんですか?!」

 「こら、もっと上に見えてたって言いたいの?大学一年。学校ない時バイトしてるの」

 「なるほど!」

 あおはは大仰に得心の意を示してみせる。それから、ふと、少しだけ肩の力が抜けてきている自分を自覚する。

 「お姉さんはお名前は?」

 「田崎透子(たざきとうこ)」

 「たざ、き、……透子さん」

 あおはの少しは静かになってくれていた胸が、とくんとくんと、疼き出す。

 「またね、ウサギさん」

 あおはちゃん。

 ことに特徴のないメゾの声が耳に触れてきて、一瞬、右手の甲にふんわりしたものが被さってきた。

 あおはは、透子に触れられていた。

 透子の甘やかすぎる手のひらが離れていくと、あおはの前から、踵を返したその後ろ姿が遠ざかっていった。

* * * * * * *

 土曜日になった。あおはの、毎週恒例の外出解禁日だ。

 あおはは一週間の間に注文をもらった手製の品々を発送するために、それらを抱えて、ショッピングモールに入っている郵便局を訪ねていった。

 予想だにしなかった人物に出会したのは、郵便局を後にして、帰路を歩くついでに雑貨屋やらコスメショップやらをとりとめなく見ていた時のことだ。

 あおはは最初、どこかで見たことのある少女を見かけた。それで目を凝らして決して良くない視力をフルに使うと、少女が例の配達員だと分かった。ついこの間、名前を知ったばかりの、透子だ。

 あおはが近寄ると、透子がちょうど振り向いてきて、声をかけてきてくれた。

 透子は、今時のクラシカルスタイルに身を包んでいた。くすんだ白い短毛のショートコートはあちこちに綿レースがあしらってあって、サーモンピンクの小さなリボンの蝶が散りばめてある。それからふんわりしたアシンメトリーのモヘアのマフラーをとり合わせていて、ウエストから広がる生成のフレアスカートは、細いレースを格子状にしたチェック柄が入っていて、所々に紅色の小花が咲いている。化粧も普段よりしっかりしてあって、淡いピンクが加わっていた。
 あおはのよく知る配達員姿の時より、なよらかだ。透子の、ポニーテールでひとしお引き立つすっきりしたフェイスライン、凛としていながら穏やかな面立ち、爽やかでありながら甘ったるい雰囲気は、いつもとまるきり変わらない。それでいて、いつもにも増して美しかった。

 あおはは透子に、茶に誘われた。そうして舞い上がる胸中を顔に出すまいと自制しながら、二つ返事をして、二人、近くのカフェに入って今に至る。

 「透子さんはこのお近くに住んでたんですねぇ」

 「家、近いよぉ。あおはちゃんと私。あおはちゃんみたく可愛い子、何で今まで知らないでいたんだろ。学校行かなくなったの、最近でしょ?」

 「はい。今年の、えっと、九月頃から。あっ、私、可愛くなんてないですよ。私の方こそ、どこかですれ違っていても不思議じゃないのに、何で透子さんみたいに綺麗な人、知らなかったんでしょうか!」

 「またそんなこと言うー」

 あおはの頬が、透子の指先に軽くつつかれる。

 癖のない、それでいて温度のあるメゾの笑い声が耳に触れてくる。

 あおはは、自分の頬から透子の指が離れていくと、向かい側に座った彼女に視線を上げる。

 美人なのに百面相、ころころ変わる表情は、今は、いとも自然に目だけ微笑んでいた。

 「大学生って、お休みの日にデートとかしないんですか?もしかしなくても、今日この後、待ち合わせとか」

 「残念ながらないよ。そういうのって高校生の方がしない?」

 「透子さんはしてたんですか?」

 「私はモテなかったしなぁ」

 「──……」

 嘘だ、と、あおはは思う。透子ほど一緒にいて心地好くて、一緒にいて時間を忘れさせてくれる少女が、モテないなんてありえない。

 「透子さんは美人で優しいから、好きでも、相当の覚悟じゃなければ、好きだって伝えられません。きっと。そういう人は、周りにたくさんいらっしゃると思います」

 「そういうあおはちゃんは、恋していないの?」

 「していたら、相談に乗ってくれますか?」

 あおはは冗談みたいな調子を気取って、透子をやんわり見つめ直す。

 学校で、うわべだけ仲良くしている友人達から到底得られなかったなかった感情に、捕らわれている。これだけ満たされるのにこれだけ苦しいのは、まだ中学に通っていた頃、少し人気の上級生の教室を、仲間同士で覗きに訪ねた以来ではないか。否、振り返ると、あんなものは恋に満たない、恋の真似ごとだったのだと、今になって初めて分かる。

 あおははメニュー表を眺めるのをすっかりやめていた。それは透子も同じのようで、二人、店にしてみれば、迷惑な客かも知れない。

 「相談に、乗れるかな」

 あおはの右手に、あの火曜日の昼間と同じ、透子の左手が重なってきた。

 「あおはちゃんに、他人に相談しなくちゃいけないような悩みを持たせるような人……そんなやつやめとけって、それしか言えなくても良いの?」

 「あ……ああ……」

 あおはの右手の手のひらに、表面は柔らかい、それでいてしっかりした質感の、小さな何かが入り込んできた。

 透子の眼差しが熱い。ただでさえぶれない透明感を湛えた目に、こんなにまっすぐ見つめられては、胸がどうにかなってしまう。

 「…………」

 あおはが俯くと、手のひらに何かが残ったまま、透子の手だけが離れていった。

 あおはは、自分の右手を開く。

 さっきまで何もなかった手のひらに、ピンク色のビーズに繋がれてある、ユキウサギのストラップがあった。雪の身体に葉っぱの耳、ユキウサギの耳の付け根に、ピンク色の小さな小さなリボンが留めてある。

 「ユキウサギ?」

 「あおはちゃんに似てるでしょ」

 「えっ?!」

 「深窓のユキウサギさん。あおはちゃんいつもおうちにいるから、荷物届ける時、いつもそんな言葉が頭に浮かんでた」

 「それは、まぁ、引きこもりですから……」

 あおははストラップを握り締める。

 こんな、ツインテールにしているみたいなユキウサギを見たことない。

 あおはは、いとも愛らしいストラップの見目に感動しながら、それ以上に、こんな滅多に見かけないようなものを見付けて、わざわざくれた透子の気持ちが嬉しすぎる。

 「透子さん、モテないなんてやっぱり嘘でしょ。やること言うことカッコ良すぎ」

 「あおはちゃん、お世辞上手いね。ありがと」

 「ほんとですってばー」

 あおはは情けない声を出す。

 透子がメニュー表を向けてくれて、二人、ようやく飲み物を選び始めた。

* * * * * * *

 「もうじき期末試験なの、あおは分かってる?」

 母親の鋭い声に耳を打たれてはっとした。

 あおはが顔を上げると、白とピンクで統一してある、ウサギのぬいぐるみだらけの私室の出入り口に、母親の姿があった。透子との思いがけないデートではないデートから三日ほど経った、ある日の晩だ。

 わざわざ閉めている部屋の扉が勝手に開く。よくあることだ。

 「試験は行くよ。落第したら面倒臭いし」

 「学校にも行かないで、遊んでばかり。髪なんて巻いている暇があったら、少しでも勉強したらどう?先生に呼び出されても、お母さんもお父さんも、学校行くの嫌だからね」

 あおはは縫い物をしていた手を止めて、今一度、作業台にしているテーブルから顔を上げる。

 よく動く口に、あまり笑わない顔、酸いも苦いも噛み分けた、大人の姿がそこにはある。

 「病気や怪我でもないのに学校をサボるなんて、情けない。もう十六才なんだから、そんなお姫様みたいな格好だって、もう少しおとなしめにして頂戴」

 「お姫様じゃないもん。ロリィタファッション。私はおとなしい方だよ。あんまり着飾っても動きづらいいし」

 「お父さんも可哀想でしょ。お仕事先で、ひらひらの子が近所にいるって話題が出る度、ヒヤッとするそうよ。うちがおかしい目で見られるわ。しっかりした子に育ててきたはずなのに」

 「しっかりしているから周りに影響受けないの。私が流行に流されて、好きでもないお洋服をとっ替え引っ替え着る子になったらどう?」

 「その方が普通に見られるかも知れないわね。そんな格好、もし先生にでも見付かったら……印象悪いったら。髪ももう少し短くして、ちゃんと普通にして頂戴」

 「印象なんてどうでも良い!」

 あおはは、胸を蠢くもやもやした不快感を追い払わんばかりに声を上げる。

 味方だと信じてきた大好きな母親(ひと)に、こんな悲しくなる言葉を寄越されたくない。

 あおはが通っているのは私学だ。校則はやたらと厳しいし、教員達の生徒に対する評価もシビアだ。
 母親が内申のことを考えてくれてこそ、神経質になるのも分かる。されど耐えられない。あおはは自分の母親が、そんな、世の中を生き抜くために体裁ばかりを気にする人間なのだと思い知るのはさることながら、自分自身までそんな風に染められようとするなんて、まっぴらだ。

 あおはは、同じ人間ばかりを育てたがる場所に愛想が尽きて、今の生活を始めたのだ。

 「変わった子のする格好を真似すれば、考え方まで変わっていくのね」

 あおはが反論する気力も失くしていると、幸か不幸か、扉は締まった。

* * * * * * *

 どうしようもなく逢いたくなった。家を飛び出したところで透子に会える保証はないのに、動かずにはいられなくなった。

 平日の近所を出歩くなんて、久方振りだ。

 あおはは、やはりしっかりカールさせたツインテールの黒い髪を靡かせて、淡いピンク色のロリィタ服を覆った白いコートを、ふわりふわりと揺らして、ただ一人の少女を探す。

 念力だの神の力だのは信じない。

 あおはは、それなのに、まさか本当に見付かるとは期待しなかった姿を見付けた。

 「あおはちゃん?!」

 透子は、今まさに、あおはの家からほど近いマンションから出てきたところだった。
 今朝も私服姿だ。先日と同じコートの裾から、今日は、バンビの身体を聯想する斑点の入ったベージュのフリルスカートが広がっている。合皮の淡い花柄のボストンバッグがそこそこ大きいところからして、これから学校に向かうのか。

 「透子さん……」

 あおはは、透子に伝えたいことがたくさんある。

 透子の優しい魂(こころ)に縋っていたい気持ちは優るし、昨夜あんなことがあった所以、純粋なものに触れたくて、彼女を探し歩いたもの。

 しかし、透子はあおはの逃げ場ではない。ただ見返りなく会いたかっただけの人だ。

 思い返せば初めて声をかけてくれたのも、名前を呼んでくれたのも、お茶に誘ってくれたのも、何だっていつも透子の方からだった。

 それではいけない。

 もどかしい毎日に、終止符を打つのだけは、今度こそ自分の方からでありたい。

 あおはは透子を見つめていた。







 あおはは透子と、近くの公園のベンチに座った。

 「お引きとめしてごめんなさい。透子さん、今日は学校?」

 「平気。あおはちゃんが外にいるのは吃驚したけど、会いたいと思っていたから」

 「本当ですか?」

 あおはは、無論、透子の言葉をそう簡単には真に受けない。

 透子は綺麗だ。初めて荷物を届けに訪ねてきてくれた、あの初秋からちっとも変わっていない。否、変わった。会う度に透子は綺麗になっていく。

 あおはは透子に会う度に、次に会えるのが待ち遠しくて、それと同時に、次に会うのが怖い気持ちが増してゆく。
 惹かれてゆくのが怖い。この想いがどこまで募るか分からない、止まらなかろうからだ。そして、これが恋というものなら、透子が受けとめてくれない未来が待っていると思うと、気が遠くなる。

 「あおはちゃん」

 あおはの腰に、透子の腕が巻きついてきた。すごく厚着をしているのに、すごく優しい力に包み込まれるのが分かる。

 「今日、元気ない顔。平日は家を出ないって言っていたのに、何かあったの?」

 「透子さんに、会いたく……なっただけ」

 「恋の悩み?」

 「…………」

 あおはは、黙りこくる。頷いても嘘にはならない。

 確かなものが欲しい。

 透子はあおはを形成しているものを真っ正面から見つめてくれて、認めてくれる。透子は、あおはをあんなに愛らしいユキウサギに重ね合わせてくれて、この生活を始めた事情も訊かないで、ただただここにいるあおはだけを、いつだって気にかけてくれていた。

 大事にしたい。この想いが報われなくても、かなしみだって受け入れられる強さが欲しい。

 あおはは透子に、世の中にはこんなにも穢れない人がいるのだと、教えてもらった。

 「その通りです」

 「っ……」

 「世界はあんまり綺麗じゃないです。けど、大好きな人の周りだけは綺麗だから、恋で悩んでいるのは幸せです」

 「あおは、ちゃん……」

 透子の囁くような声音がたゆたった。

 「悩むような恋なんて、あおはちゃんには似合わない」

 「え……」

 あおはは、さっきより少しだけ強く、透子に抱き寄せられる。二人の、コート越しに密着した二つのぬくもりの間に、言葉にならない想いが彷徨う。

 透子の眼差しが、どきどきするほど甘くて熱い。

 「私も綺麗なものは好き。あおはちゃんが側にいてくれたら、同じものが好き同士、仲良くやっていけるかな」

 「…──っ!!」

 「ここはどう?あおはちゃんのお気に召さない?」

 「とう、こ、さん……」

 ああ、なんて都合の良い言葉をくれるのだ。透子の言葉を、そのまま受け取って良いのだろうか?

 あおはは、それでも透子が自分を抱き寄せたまま離してくれないものだから、もう期待が募っていくばかりだ。






──fin.
妖精カテドラル