不純純々猫少年


 


「アウル……何やってるんだ?」
「ステラと遊んでんの。な〜?ステラ」

スティングが部屋に戻るとアウルとステラがいた。二人がいて変な事はないがその光景が変だった。

「それどうしたんだ」
「ネオの部屋にあった」

アウルが持っているのは猫じゃらし。ペットの猫用に作られているようで植物ではなかった。
ネオの部屋に勝手に入ったのかと思うがそれよりもネオがそんなものを持っている事にスティングはツッコミをいれたくなった。

「ほらステラ〜」
「ん、あっ……」

声だけ聞くと危ない事をしているように聞こえなくもない。
アウルは猫じゃらしをステラの前にちらつかせ、その名の通りステラは猫のように手でおいかけじゃれていた。
そんな事をしていて楽しいのかと思うが二人共楽しそうに見えた。

「ほらほら〜」
「あっ、くすぐった……ん」

アウルが持つ猫じゃらしはステラの手をすりぬけ、ステラの首筋に触れた。
くすぐったいと言ってもアウルはやめようとしない。
ここからはアウルが何をしようとしているのか予想ができる。

「アウル、やめろ」
「あ!何だよー、スティングも一緒にやりたいの?」
「違う!」

アウルから猫じゃらしを取り上げるとアウルは不満そうにぼやいた。
ステラは上着をはだけさせたらわずかに頬が紅潮していた。
やっぱりなとスティングはため息を吐く。

「遊んでると見せかけて襲うな」
「見せかけてないし。襲う気満々、ステラもわかってやってるんだもんな〜?」

ステラの両肩に腕を置き異様なまでの笑顔で聞くが、ステラはわかっていないようだった。

「とにかくこれは没収だ」
「えー」
「え〜……」

アウルが不満の声をあげると真似をするようにステラも言った。

「ステラ、もっとやりたい」
「ほら!ステラが可哀相だろ、返してやれよ〜」

返せばどうなるかわかっている。でも返さないとステラが悲しそうに自分を見る。
葛藤の末、スティングは持っている猫じゃらしを二人の前に掲げた。

「何すんの?」
「こうするんだ」

アウルが先ほどやっていたように猫じゃらしを振り出した。
ステラは嬉しそうにじゃれつきはじめる。

「何やってんの?本当は自分がステラを……」
「アウルも段々これにじゃれつきたくなるだろ?」
「誰がんなもんに……ステラがやってるからやるんだからな」

そう言って猫じゃらしにじゃれ始めた。
思いきり笑いたくなるが笑えばアウルが怒るのが目に見える。

「何笑ってんだよ」
「別に……」

堪えているのがわかったのかアウルは猫じゃらしに触れながらもスティングをジト目で見た。

「アウルっ、楽しいね?」
「まぁ面白くないって事はないかな」
「本当素直じゃないな」

うるさいとアウルは言いながらもやめようとはしなかった。
まるで猫みたいな二人が楽しそうでそんな二人を見ているスティングも楽しいと思った。



H17.10.19



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