流れる星


 


-for justice-

貴方と暗い夜空の中
歩いた
なにも話さず
お互いも見れず
しばらく歩いていると
“流れ星ですわ”
私がそう呟いた

貴方も空を見上げた
その光景が嬉しくて
……嬉しくて

涙した

貴方は驚いたけど
私の笑みを見ると
涙を指で拭ってくれた


こんな気持ちで夜空を見
るのは初めてで
今までとはまったく違う
世界に見えて
それは……
貴方が隣にいるから

貴方と同じものを見て
同じ瞬間にいるから
だから


私はずっと気持ちを止めていた
時計の針のように
貴方と感じるために
貴方を待っていた

近くて遠い存在だった貴方が
私と共にいたいと思った時
私が貴方と共にいたいと思った時

広い世界の中で
二人だけの幸せの場所を
見つけた

大好きだから
愛してるから
私の針を動かして……
一緒に刻んで
瞬間を


-for sea-

君と暗い夜空の中を歩いていた
なにも話さず
なにもせず
ただ歩いていた


しばらくして
“流れ星ですわ”
そう君が上を見上げながら言った
すぐ見上げると
消える寸前の光が
空を駆け抜けた


すると隣にいる君が泣いていることに
気がついた

どうすればいいのか、何かしてしまったのか
そう考えていると
君は笑みを向けてくれた

その笑みを引き立てるような涙を
俺は指で拭った


暗い夜空は怖さという印象しかなかった
でも今はとても綺麗に思える
君の笑顔の涙のような
闇の中の光
今までだって見たことがあるのに
初めて見る感覚さえする


それは君が隣にいるから
俺は気持ちを止めていた
時計の針のように

君と笑うために
君と語りあうために
愛しあうために

君は流れ星のよう
闇の中を照らす一筋の光

俺の前に現れた光

共に生きよう
瞬間を


針が動きだす
それは君が現れたから
君と共に生きたいと思ったから

一度は壊れた瞬間の針でも
止まり続けることはない

すべては自分次第


大好きだから
愛してるから
未来も君も抱きしめる瞬間をともに…
刻もうともに



H16.2




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