Close to me...
―雨はやまない
私の雨もやまない
あなただけを求める私
でもあなたは私の元へはこない
“一人きりで生きてきた”
そんな強がりはもう言えない
“偽らずに生きていたい”
そんな言葉はかき消され私の目に映るのは雨だけ
“泣いていいよ”と……言葉をください―
「今日も雨はやみませんのね」
ラクスは屋敷から少し離れたガラス張りの部屋のベッドに座り外を見ていた。
「そしてあの人も来ない……」
伏し目がちに下を俯いた。ふと周りを見るとハロたちが睡眠モードに入り静かになっていた。
「ピンクちゃん?」
ラクスが出かける時必ず持っていくお気に入りのハロがいない事に気がついた。いつもは膝の上にのって睡眠モードに入るのに今はなぜかいない。
「ピンクちゃん」
名を呼びながら雨が降っている外へと足を踏み出す。
「え……?」
外へ出た瞬間足元に何かあるのに気づき見おろす。
「……アスラン?」
ここにいるはずのない人の名を口にした。しかしよく見ると髪の色が違う。顔や体格は同じでも髪の色だけが違かった。
「私と同じ色」
アスランと似た少年の髪を撫でながら呟いた。
「う……」
少年が少し動く。ラクスはびっくりしとっさに髪に触れていた手を離した。
「ラク……ス?」
少年の目が薄く開かれラクスを呼んだ。
「あなたは……」
ドサッ
ラクスがどうしたのか聞こうとした瞬間少年に押し倒された。
「何をなさるのですか?」
「俺が誰だかわかる?」
ラクスの問いには答えず少し笑いながら聞いてくる。
「わかりませんわ」
「君がよく知ってる“モノ”だよ」
そう言ってラクスのスカートをまくりあげる。
「何を……
」
少年の行動をラクスはわけがわからず見ていた。
「綺麗な足だ」
少年はラクスの足首から上へ手でなであげる。
「雨が……冷たいですわ」
本当は突き放す言葉を言わなければいけないのにそんな言葉を発していた。
「大丈夫だよ、すぐに熱くなるから」
少年はラクスの下着を脱がし秘部を嘗めた。
「いやっ」
「本当に?」
少年はラクスを見上げ聞く。ラクスは自分と同じ髪の色、瞳のけれどあの人とそっくりな少年を否定する事ができず身をまかせた。
「あっ……んん」
ラクスは名も知らない少年に足を開き甘い声を漏らしていた。
「気持ちいい?」
ラクスの秘部を嘗めながら聞いた。
「わ、かりませんわ……」
雨空の下、雨に打たれているせいか頭が次第にぼぉっとする感覚がラクスを襲う。最もそれが雨のせいなのか少年の愛撫のせいなのかはラクスにはわからなかった。
「ラクス、挿れるよ?」
「あっ、んんぁ」
少年がそう言った瞬間両足を持ち上げられ少年自身がラクスの中に入ってきた。
「んっんっ」
「ラクス……」
大きな声をあげないよう必死にこらえるラクス。それを見てさらに少年は自身を挿れこむ。
「あぁっ!そ……んなに」
「何?聞こえないよ、ラクス」
ラクスは自分でもわからぬうちに少年にしがみつき声をおさえていた。
「ラクス、ラクス」
「んぁ……はぁ、もう」
少年が顔をラクスの肩におきながら何かをつぶやいた。
「聞こえませんわ……」
「……」
少年は何も言わずラクスは絶頂を迎え少年から離れた。
“身代わりでもいいから…泣かないで、君の分も泣くから、だから……”
ラクスは意識を手放す前に少年の涙を見た気がした。
「うっ……んっ」
ラクスが目を開けると先ほど自分がいたガラス張りの離れの部屋のベッドにいた。
「気持ちよくて起きた?」
声はラクスの足の方から聞こえた。
「なにを……んっ」
ラクスは全裸にベッドに寝かされ少年に秘部を嘗められていた。長時間嘗めていたのかシーツにシミがついている。
「寝てるのに何回もイったよ……?高らなか声をあげて」
少年は口元についている液をぬぐい笑いかけた。
「あなたは……誰ですの?」
そんな少年を……そして自分を見ていたくなくて両手で顔を隠しながら聞く。
「“アスラン”」
声が近くで聞こえラクスの両手は少年により顔からはずされた。
「いや……」
アスランと同じ容姿、同じ声。でも髪と瞳の色が違う少年。
「あなたがアスランなはずがありませんわ」
「なんで?」
「それは……髪や瞳の色が違いすぎます」
ラクスはアスランと少年の違いを言った。しかし少年は笑った。全てを見透かしたように笑った。
「本当にそれが俺がアスランじゃないと言いきれる理由?」
ラクスはその言葉に胸が苦しくなった。気づかないようにしていた……少年がアスランではないという理由。
「あのかたは……私になど会いにきてくれませんわ」
それがラクスが少年をアスランじゃないと言い切れる最大の理由だった。
「きっと会いにくるよ」
いつの間にか泣いていたラクスの頬に優しく触れ少年は言った。
「あのかたは私の事を好きで会いにくるのではなく義務でくるのですわ」
ラクスが言葉を続けている間も少年はラクスの顔、髪を撫でていた。その暖かさが愛しい感覚に似ていてラクスの涙は止まらなかった。
「今は泣いていいから……泣いていいよ」
ラクスは一瞬ためらったがなにもかもを忘れ少年に抱きつき泣いた。
ずっとずっと泣き続けた。
ラクスが気づくといつの間にか暗く雨が降っていた空は少し明るくなってきていた。
「もうすぐ朝だ」
ずっとだまっていた少年が口を開いた。
「あなたは誰なのですか?」
ラクスがそう聞くとふっと笑い深く口づけラクスを押し倒した。
「あっ」
何度も触れられ慣らされた秘部に指がふれ反応する。
「もう一度君の声が聞きたい……」
今まで強引だった少年の愛撫はとても優しくなりラクスは錯覚さえした。
“もしかしたら自分はこの人を…”
と。
「んっ……あぁ」
少年の優しい愛撫に声を押さえられず甘い声を響かせるラクス。
「ラクス、ラクス」
少年のラクスを呼ぶ声が切なくラクスには聞こえ甘い声と共に涙も止まらなかった。
何度も襲ってくる快感の波に耐えられずラクスは意識を手放す寸前だった。
「ラクス」
少年はラクスの顔近くまで顔を近づけた。
「んぅ……はぁ」
しかし少年の手は止まらずラクスは甘い声だけしかだせない。
「大好きだ」
そう笑顔で……涙が頬を伝いながら言いラクスの中へと自身を挿れキスをした。
ラクスははじめて少年のキスに答えみずから舌をからめた。
「本当に……本当に」
少年はラクスの唇から自分の唇を離し耳元で囁いた。
「……愛してるから」
少年がどんな表情でその言葉を口にしたのかラクスにはわからなかった。
「ん……」
ラクスが次に目を覚ますとやはりガラス張りの部屋のベッドにいた。しかし全裸ではなく服を着ていて部屋に人の気配がしなかった。
「あっ……」
ラクスは起きあがると周りをみまわした。
「あのかたは……」
ベッドから立ち上がると足元にピンクハロがいた。
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