とっても短いお話
mha hqは専らTwitt
▽2020/10/06(21:05)
プロヒ爆豪と防御系個性主ヒーロー名爆心地採用してます
「爆心地!! 前出すぎ!! 下がって!!」
「うるせェテメエこそ俺の前に立つんじゃねえ!」
何度か爆心地とのコンビをしていて思ったことがある。
――この人ほんっと突っ込む癖やめてほしい。
大型敵の右拳が振り抜かれる瞬間、爆心地と拳の間に障壁を張り巡らせる。彼にはそれが屈辱に近いようで、こういうフォローをした日には撤収作業をしながら隣でぐちぐちと文句を言われるのだ。ただ、それが分かっていたとしても、個性を使わないという選択肢はない。私の個性は前線を戦うヒーローを守るためにあるものだ。彼らの傷を少しでも減らすべく、常に気張らないといけないもので、それだけが私の意義で――。
「! おい前見ろ!」
バァンと派手な音を立てて障壁をかなぐりつける拳。思わず目を閉じてしまったのは人間の性だとして、こういう瞬間にあいだに飛んで来られる人はヒーローの人なのだと思う。
「〜ックソ無駄な体力使わせんな!!」
「ええええこういうのいつものことじゃ…」
「うるせェ個性以外は雑魚なんだから後ろ下がっとけ貧弱女!」
「それ個性は雑魚じゃないってこと…!」
「だァってろぶっ飛ばすぞ!!」
一年近く、彼と最前線を戦っていて思う。
つくづく爆心地はヒーローで、口が悪くて粗暴で、自己中心的で自信満々で。盾代わりの私の盾になる本末転倒ぶりをみせてくる。
雑魚じゃない個性だというのに、いつまでたっても真っ当に彼を守らせてはくれないのだ。
そういう人の盾になりたくてヒーローになったんだけどなあ。
目の前で倒された敵を見下ろしながらそんなふうにこぼしてみると、優しくはない手のひらが頭を叩いた。
「てめェに守られるなんざ最悪な気分になんだよ」
後ろで一般人守ってろ。
彼はそういうけれど、そうではないのだ。。私が守りたいのは、一人でなんでもできる気になって突っ走っていく貴方の背中だというのに、一向に伝わる気配がないのでいつもと同じように笑うしかなかった。
MHA