とっても短いお話
mha hqは専らTwitt
▽2020/10/06(21:14)
MHA 荼毘「私の個性は、呪いなの。目の前にいる人の未来の一部分を確定させることができる。一分間のどこかの未来の時間を確定させる力。"たった"一分だと思う? そのたかだか一分で、人間なんて死ねるんだよ」
目の前で女がクスクスと笑った。
ベッドの上で散らかった服を手繰り寄せながら笑う女を眺めながら、ソファに深く凭れた。
「は、そりゃ大層な個性だな。んで、俺の未来をどうしようって?」
「荼毘さん、幸せになりたい?」
下着のホックを器用に背中で留めて、キャミソールに肩を通した。細い肩紐がまっすぐに女の肩を割っているようで、ソファから立ち上がるとその細い首を片手で括る。
女の黒い瞳が、ダウンライトの照明を映しこむ。
「お前の幸せってのは、死ぬことか?」
「さあ、私、別に自殺志願者じゃないけど」
へらりと笑ってみせた女の首など、いつもであれば容易く燃やしていただろうに。
「そうだな。じゃあ、俺を殺してくれよ」
女はうっすらと笑って、私に願わなくてもそういう未来だよと可笑しそうに言った。
MHA