とっても短いお話
mha hqは専らTwitt
▽2020/11/26(00:13)
mg 君青の少し先のお話「ナマエ、なんだかまた最近傷が増えてませんか?」
昼食時に珍しく食堂を訪れたジャーファルと向かい合いながら、皿に乗せられた魚を頬張っていた。口にスプーンを運んでいた腕をじいと見つめる彼の瞳は胡乱な眼差しをしていて、何か隠し事がとでも言いたげに此方を見ている。思わず晒していた腕を引っ込めるように皿にスプーンを置けば思いのほか大きくガチャと音がして、肩が跳ねた。
「…昨日、の、商船護衛中に海賊と小競り合いがあって。というか、傷は仕方ないですねって前に話したじゃないですか」
「それとこれは別」
「どこも別じゃないです。そんな見ないでください…悔しいんですから、私だって」
「……傷が増えるたびに悔しいなんて言いますね貴女は」
軽い溜息をついたジャーファルに言葉が詰まる。
――む、と少しばかりその言葉に腹の奥がざらついて、残りの魚を掻き込んでから立ち上がる。
「先に仕事に戻ります」
本当はもっとゆっくり食事をしていたかったのだけれど、近頃まじまじと傷の数でも数えるような視線をあまり好ましくは思えなかった。ナマエにとっては傷の多さは不肖の証で、とはいいつつも海兵に混ざるための証のような、もの。
彼の心配も分かる。けれど、この手の話は正直なところ混ざり合うことはできそうにない。
なんていうぷち喧嘩妄想。
mg