とっても短いお話
mha hqは専らTwitt
▽2021/01/06(19:52)
kmtいつか書きたかった連載ネタ
多分一生かかっても書けない気がしたので供養
(いつか短編でもいいから言語化したいなあ…)
アニメ勢の勢いと時々ツイッタで追いかける原作知識のみで構築。
「春にはなれない」
煉獄杏寿朗の双子妹。
母に似て黒い髪に頑なな眼差し。
杏寿朗と同じく炎の呼吸を習得しようと一心に励んでいたが、極めることはできなかった。
女であることと炎の呼吸を習得できる兆しがないことから、父には元より期待はされていなかった。
剣術としての強さはあったため、炎柱の継子であったが、水の呼吸に惹かれ冨岡のところへ稽古にいくも、なかなか習得できない。
或る雪の日の任務中、鬼との交戦中傷を負わされ雪の中で倒れていた時、呼吸が楽になることを知った。
鬼に見つかり雪原から蹴り上げられ、宙に舞った身体は呼吸を繰り返していた。
氷の呼吸。肺が凍てつく寒さに震える。それが、ひどく心地いい。
鬼を倒す。その日から毛先が青くなった。
それから凍柱に昇格。
冨岡とは杏寿朗が生きていた時から懇意に。
杏寿朗の葬式で彼の羽織りと自分のもの、そして髪を切り落として"名前"を隣に置いてきた。
長く括っていた髪を切り落としたから杏寿朗のような髪型に。
「千寿郎がいるから生きていける」
悲しみに暮れる弟を前に、涙の一つもこぼさずにそういった。けれど猛々しいほどの秘めた激しい憎しみと悲しみに、炭次郎はひどいにおいだと顔を顰める。
「あなたの炎とあなたの意思をわたしは継いでいく。
杏寿朗、ゆっくり、休んでいて」
「私たちは家族だ、いつかまた会える。きっと」
「煉獄の名を、今は私が背負うから、あなたはゆっくりと兄より大きくなりなさい。そうしていつか、煉獄を継いでほしい。わたしには、炎は継げないから」
「千寿郎、あなたがいるからわたしは生きて帰ってこれる。あなたを置いては、逝かない」
次々と鬼狩の任務を引き受けてぼろぼろになっていく#名前#を見兼ねた冨岡と一悶着。
「杏寿朗のような、春の陽だまりのようなひとになりたかった。杏寿朗のように、杏寿朗の隣で、わたしは、ただ、鬼などどうでもいいから、ただ、生きていたかった」
「お前と彼奴は、どこも似ていない」
「…お前は、春よりも静かな冬が似合う。遠く透るような、雪原だ」
kmt