とっても短いお話
mha hqは専らTwitt
▽2020/05/16(23:27)
海賊 ロー「おいお前わざとだろ...!」
「え、なにが」
ぷるぷると震える手でおにぎりを彼女の眼前に突き出したローは、その中に収まる赤い梅干しを指差した。
「俺は梅干し嫌いなんだよ!」
「あれそうだったっけ、ごめんねー」
「昨日も一昨日も同じ事やってんじゃねえか!」
「えーそんなことないと思うんだけどなあ」
突き出されたおにぎりに噛み付いて梅干しを頬張れば、彼はまわりの米をちびちびと食べ始めた。不貞腐れながらおにぎりを食べる姿がかわいくて、つい梅干しを入れたくなってしまうのだなんて。口の中に広がる酸っぱさに唇を歪めて飲み込んでから、くすりと笑った。
「ロー」
親指の米粒を舌で掬う彼の名を呼ぶ。未だ酸味の残る唇でキスを一つすれば、それはもうこれでもかというほど顔を歪められた。ああもうかわいいなあなんて呟けば、コップの水を口に含んだローが仕返しとばかりに唇を押し付けてきた。
海賊