とっても短いお話
mha hqは専らTwitt

▽2020/05/16(23:28)

TOV×海賊 ロー
magi連載夢主がシンドリアじゃなくてハートの海賊団のもとに落っこちた話。
「――っ!?」
「ああ、ようやくお目覚めか?」
「……だ、れです?」

不健康そうな隈を猛禽類のように鋭い双眸の下に携え、男は分厚い本から顔を上げる。波の音がとても近いところから聞こえた。視線を巡らせば、丸い小さな小窓の向こうで青い海が見えた。

「人に聞くときはまず手前からっていうだろ」

く、と喉で笑った男に眉をよせ、渇いた喉に生唾を流し込む。体に力を入れて起き上がろうとしたけれどひどい激痛が背中を中心に走ったせいで頭を上げることさえかなわなかった。

「やめとけ、海面にぶつかった衝撃で背骨がいかれたみてえだからな」
「…げほっ、…わ、たし」

ひゅう、と喉が鳴る。

「#名前#と、いいます。助けて下さって…ありがとうございました」
「よかったな、危うく海王類の腹ん中で目が覚めるとこだった」
「…、かい、おうるい……? この船は、ギルドの…商船、ですか?」

ぱたんと本を閉じる音がやけに響いた。男はなおさら険しく目を細め、

「…ギルド? 俺たちは海賊だ」
「…か、海賊…?」

海賊、と心なし少し笑い、男は足を組み直す。ああ、体中を駆け巡る痛みの所為で頭が回らない。ずきずきと頭が痛む。
海賊なんて、そんなの。海精の牙じゃあるまいし。

「…お前、どこから来た」
「……帝都、です」
「帝都? どこの話だ」
「……どこって、帝都ザーフィアスひとつしか、ないじゃないですか」
「ここ近海の島にそんな場所はねえな」

ザーフィアスを知らない? 近海の島? 話がかみ合わない。すうと頭から血の気が引いていくような気がした。



魔術使って船上戦を繰り広げたかっただけというなんというノリ。変形弓をメインに戦ってくれると楽しい。

TOV×海賊



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