とっても短いお話
mha hqは専らTwitt
▽2022/02/07(01:32)
君青フレンとユーリがシンドリアにやってきたと思ったら、時間差でリタとジュディスが降ってきた。
ユーリとフレンがシンドリアにやってきてから二日が経った。
二人とも生来の気質からか随分ともうシンドリアに馴染んでいて、帰る手立てが見つかるまでは武官に混ざって過ごすことになった。魔物と相対してばかりだからかユーリの剣筋は粗暴で、フレンのそれは綺麗だった。変わらないねと、思わず呟いてしまいそうになって口を噤む。
――いつ、またいなくなるとも分からない。当然のように二人にルフはない。あの頃のナマエと同じ、ここに長くはいられないものだ。
「ねえ、ユーリ、フレン。私今日は午後から海上護衛なんだけど――」
「ナマエ副隊長、ここにいらっしゃいましたか!」
「どうしたんです、そんな慌てて」
「今すぐ中庭に!」
はやく、と隊員のルーカスが忙しなく腕を振っていて、そのわりには緊急性が低いような態度に三人で顔を見合わせていた。
それも、中庭に近づくにつれ確信を得た。
「――ファイヤーボール!!」
「あら、口ほどにもないのね」
「っり、リタ!!? それにジュディスまで……!!?」
中庭から立ち込める黒煙の中心には武器を構えるリタとジュディス、そして転がる隊員が数人がいた。
「あ、あんた、なんで――!!?」
リタの見開かれた瞳がナマエを映して、俯いた顔を腕で拭う。ジュディスは石突を地面について、目を細めて微笑んでいた。
「ふたりまで、こんな、――って、リタ?」
「――勝手に、」
「え、まっ――!?」
「勝手にひとりで決めてんじゃないわよ!!!」
「うわっ!!?」
「なにあれ!? カッコつけたつもり!? へらへら馬鹿みたいに笑ってるんだったら、ちゃんと言わなきゃいけないことくらい言いなさいよ!!」
「リタ、」
「っ、どこにも、いないし、意味、わかんないし…!」
飛んできた火球に吹き飛ばされて地面に腰を打ち付けた。
魔方陣の中心に立つリタの顔はだんだんとひどく歪められていって、歩み寄ってきたジュディスがナマエに手を差し伸べた。
「ナマエ」
「ジュディス、ごめん」
「私も、怒ってるのよ?」
「え――っ!」
ぱちん、と両頬を弱くはない力で挟み込まれた。
「……会えて良かったわ」
magi