インフェルノの天禄
吹き荒ぶ風のように貴方は泣いた
底なしの穴の泥濘で番犬と戯れる
玩具扱いで潰された気分はどう?
血色の沼で責め合う大馬鹿者たち
果ての墓坑で永劫の炎に焼かれる
枇杷へ成り果てた身に火雨が降る
外面だけの偽善で取り繕った悪意
裏切者の涙が凍るまで付き合おう
プルガトリオの祝福
三段飛ばして大人の階段をのぼる
愛という重石を背負って溺死した
赤い糸で瞼を縫い止められた恋人
朝の祈りは煙のように消え失せる
周回遅れで追い越される私の人生
地に伏した針鼠は傷付け合うだけ
口に入らぬ果実など欲しくはない
抱擁を交わしても体は震えたまま
常春の楽園には永遠の淑女がいた
パラディソの寿詞
徳を積み重ねたところで屑石以下
情熱が冷めたら飲み込んで欲しい
智恵の泉が溢れたら卵殻で掬って
守護天使に捨てられて悪魔と契約
正義の味方はいつでも踵が低い靴
清廉過ぎる街に熱帯魚は住めない
聖人たちは暇つぶしで遊星を食む
根源に至る病に罹患した食わせ者
天上の薔薇にお前では物足りない
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