
劉禅追加
追記にて話の仔細を載せてます。
※読まなくても問題ありません。
お久しぶりです、003です。私生活が忙しなかったこともあり、長らく更新できませんでした。ですが、やっと一段落したので一つ更新させていただきました。さて。今回参考にしました話は「怪談・牡丹灯籠」です。冗長に語らず簡潔にまとめようと思います。
この物語の主人公・萩原新三郎は、知人・飯島平左衛門の娘であるお露という女性と出逢います。互いに惹かれ合い、帰り際にお露から「また来てくれなかったら私は死んでしまいます」と告げますが、新三郎は非常に奥手であったために会いに行けませんでした。それから数ヶ月後に彼の下へお露の訃報が届きます。彼女の侍女であるお米も共に旅立ったとのこと。それからというもの、新三郎は悲しみに暮れました。あるお盆の夜のこと。カラン、コロン、と下駄の音が聞こえました。見るとそこには、牡丹が描かれた灯籠を提げるお米とその背後を歩くお露の姿がありました。それから毎晩、二人は愛を深め合います。
さて。新三郎には伴蔵という使用人がいました。夜毎お露が主人を訪ねてくることを知っている伴蔵は、ある日主人の部屋を覗きます。伴蔵は驚き、恐怖しました。主人の新三郎が骨となった化け物と睦み合っていたからです。伴蔵は和尚にこのことを打ち明けて相談します。和尚はお札を家中に貼り、読経します。その夜、お露は家に上がることはできませんでした。そこでお露は使用人である伴蔵とその妻・お峰に「新三郎様に逢いたいのですが、御札が邪魔して逢えません。剥がしていただけないでしょうか」と金を対価に頼みます。二人は頷き合い、お札を剥がしてしまいます。翌朝、罪悪感に駆られた伴蔵が新三郎の部屋と訪れますが、音はありません。襖を開けると、そこには冷たくなって動かない新三郎の姿がありました。
――以上が牡丹灯籠になります。牡丹灯籠は日本発祥の物語ではなく、中国の明代(1368年〜1644年)に作られた「剪灯新話」の中に出てくる「牡丹燈記」が元になっています。翻案なので大まかなあらすじは一緒ですが、所々差があります。
主人公・喬生の元に毎夜麗卿が訪れ、愛を深め合いますが、易者に「その女は人間ではない」と告げられると、喬生は彼女が住んでいるという月湖に来ます。そこの湖心寺という寺で、麗卿の墓石を見つけてしまいます。死霊だと知った喬生は法師から貰ったお札を家に貼ると、麗卿はもう上がることはできませんでした。法師は「二度と月湖に行ってはならない」ときつく言いますが、喬生は酔った弾みで月湖へ再び来てしまいます。そこで金蓮という少女に出会い、湖心寺に無理やり連れて行かれます。喬生を待っていたのは、なんと墓から出てきた麗卿でした。麗卿は喬生をそのまま引き込んでしまいます。そして翌日発見されたのは、抱き合ったまま冷たくなった二人の姿でした。
こうして見比べると所々違いますね。さて、この二つの話を基にして今回の劉禅夢を作りました。二話ともに共通している「人と人以外との恋愛」と「愛する者の下へ戻ってくる」という点に着目し、劉禅の姉である夢主が弟の下へたとえ幽霊になっても帰って来るという話にしました。タイトルにもなっている「ふたりだけの白昼獄」の「獄」は宮廷を指し、そこに愛する者を一人にしておくことなんてできない、という意味と「白昼獄」では、白牡丹で飾ってそこで過ごす互いだけの空間という意味を込めています。ほんとは怪談と絡める予定はなかったんですが、調べたらちょうどヒットしたのと内容と似ていたので参考にしました。ちなみに前半は夢主視点、ある日の夜〜は劉禅のモブ女視点です。
簡単にするつもりが長々と失礼しました。
話は変わるんですが、アンケートに投票してくださった方々にこの場をお借りして感謝を述べさせていただきます。しばらくはアンケ中心に執筆しようと思っていますので、読みたい話やお相手ございましたらお気軽にご投票ください。活力になります。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
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