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あの人はよく不思議な目で私を見た。誰かと話す時、誰かと居る時、誰かの話を聞いてる時、誰かを殺す時、あの人は口を弓なりに黙らせて、代わりに目で語る。けれどあの人の心中を見通せる私ではないから、ある日訊ねてみた。すると言った。
「あなたを見て逝けるのが羨ましいんだ」
考えれば話した相手はことごとく死んでる。そうなりたいのかと問えば、彼は肯定したので矢で射抜いた。息を引き取った後も満足気に笑っていた。途端、私は恐怖した。彼を薄くさせていくこの先を考えて。
だから撃った
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