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幼い顔つきでも意思は強く、天真爛漫でも人の機微に聡く、それでいて目移りすることなく一途。江東の二喬、二輪の小華、確かに言い得て妙だ。そんな彼女に彼が惹かれるのも道理で。こうして陰で胸を痛める私の方がおかしいわけで。照りつける日差しに焼かれて消えてしまいたいと何度思ったことか。でも現実は変わらず、視界に睦まじいかの夫婦を焼き付けてくる。焦がれるほど好きなのに、この気持ちにいつも焼かれている。なんで私は。

「ここに居たか、探したぞ」

「―――兄様」

「小喬が呼んでいる」

こういう時だけ私を見る。妹である私を。どうして私は数多ある男性の中で、あなたの妹として生まれてしまったの。流れた涙は日向に出た瞬間に焼かれてしまった。





だから泣いた