最近、うるさいのとうるさいのが合わさってしまった。
バン!とけたたましくドアが開けられたと思ったら、そこに波羅夷と四十物がいた。
「よぉ獄、メシ行くぞ! てめぇの奢りでな!」
「……何で来やがったクソガキ共」
「何言ってやがる、ちゃぁんと連絡してやったじゃねぇか。『今から行く』って」
「そうだな、それに対して俺は『今忙しい』っつったな」
「知るか」
「く、空却さん! だから言ったじゃないっすか、今はやめておこうって!」
「十四、今は何時だ?」
「え? じゅ、十二時っすけど」
「世間一般では昼メシ時、つまり獄もメシ時だ。まさか天下の弁護士さまがメシ抜きとは考えらんねぇ、『食を軽んじる者に良き働きはできぬ』ってな」
「な、なるほど……?」
四十物が丸め込まれた。これでは連れていけと言ったところで多分無理だろう。天国はため息を吐くと、波羅夷に鋭く一瞥をくれた。
「俺には我慢ならないもんが二つある。一つ、話を聞かねぇガキ。二つ、スケジュールをぐちゃぐちゃにしやがる輩だ」
「チッ、しゃあねぇな。待っててやっから早く終わらせろ」
「帰れってんだよ」
本当に話を聞かない奴だ。まあ判っていたことではあるが。
どっかりとソファに座ると波羅夷と、その横にちょこんと腰かけた四十物は出て行きそうにないし、天国は二度目のため息を吐いてから書類へ目を落とした。静かにしていてくれるようなので、一厘くらいは許してやろう。
確認作業を終え、判をついてから天国は立ち上がった。待たせたな、とは意地でも言ってやらない。
「やっと終わったかよ、待ちくたびれたわ」
「堪え性のねぇガキだな」
「っせ、とっとと行くぞ! いつもんとこな!」
「はいっす!」
「……はぁ」
「ため息吐いてっと幸せが逃げちまうぜ、ヒャハハハ!」
「誰の所為だと思ってやがる」