電話がじりじりっと鳴って、有基は飛びつくように受話器を上げた。
「お電話ありゃっす、黒玉湯っす!」
『おー、ユモトか?』
「煙ちゃん先輩! 珍しいっすね、電話って!」
思わぬ人物からの電話に、有基のテンションは跳ね上がった。電話口の由布院は、向こうで何事か相談しているようだ。かすかに鬼怒川の声も聞こえてきて、二人が相変わらず【二人】のままだと知って、嬉しくなる。由布院、鬼怒川の二人は、卒業してから暫くの間はよく見かけたが、黒玉湯離れも手伝って、随分と会っていなかった。最後に話した時、「いや、来たくないわけじゃないんだけど、どうしても時間がなくて」と零していたのを、よく覚えている。
『ユモト、お前最近どうだ? 一応進学したって聞いたけど』
「俺すか? 勉強すっげー難しいけど、楽しいっすよ! 昨日は骨格標本作ったっす!」
『お前どの方向に進んだんだっけか……まぁいいや』
どうやら雑談をする為にかけてきたわけではないらしい。首を傾げると、由布院はそれが見えているかのように笑ってから、こう言った。
『ユモトも落ち着いたっぽいし、地球防衛部、復活するか』
「うっす! …………え?
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