蒼天堀の華やかで目に眩しいネオンの届かない影に男は居た。両手を赤く染めて、酷く退屈そうに足元に転がる人の体を見下ろしている。どこかの路地裏、壁に貼り付いた広告や下品な誘い文句のビラ、善悪よりも己の我儘を優先され、道端に捨てられたゴミ。
華やかさとは無縁である路地裏に男、西谷誉は立っていた。今は景気が良い時代だ。手元で溢れた金の力を自分の力だと勘違いしたのだろう。倒れたままの男を足で転がすと、つまらなさが溜め息となって口から出て行く。自分に喧嘩を売ってきたこの男達をどうしてしまおうかと考えていると、その物騒な臙脂色に近付く人の姿があった。
「あんた、こないなところでなにしてんの、」
関西弁、そして女の声。臙脂色は体を硬直させ、恐る恐る振り返る。自身に話し掛けてきたのは、黒を長く伸ばし、綺麗に結わえた着物の女。キッと睨み付けるような眼差しは薄らとした赤で彩られ、きつく閉ざされた口元の赤い紅がよく映えている。西谷誉と言う男に強気な口調で話し掛けられる女と言えば、この蒼天堀でただ一人。
「なまえちゃんやないか、……ど、どないしたん?こないな所、物騒で危ないで……?」
「そんなん、私かて知っとります。せやけど、私が聞きたいのは、こないなところで何遊んどるん、ってことだけです。」
「ちゃうねん!なまえちゃん、堪忍してや……。こいつらが急に喧嘩吹っ掛けてきたんや…!売られた喧嘩を買わんヤクザなんぞ、おらんやないか、な?せやろ……?」
「なんやの!散々好き勝手に遊んどったくせに、今更なにを堪忍せなあかんの!」
一方的なお叱りと更にどぎつくなる女の睨みに、西谷はひたすらに謝り倒していた。あの五代目近江連合直参鬼仁会会長である西谷誉に、ここまで怒号を飛ばせるのは、西谷誉の内縁の妻であるみょうじなまえと言う女だけだ。西谷も流石に親しい間柄の女に怒号を飛ばされれば、思うところがあるようで、なまえのお叱りに頭を下げることが多くなった。そして今夜も血溜まりの路地裏でその愉快な光景が繰り広げられていたのだが、それを絶好のチャンスだと思った人物が静かに立ち上がる。
「……テメェ、さっきはよくも…!!死ねやァ!!!!」
先程まで地べたに転がっていた男の一人だった。割れた空き瓶の鋭利な部分を西谷に向け、今にも刺さん勢いで西谷の元へと駆け寄っていく。なまえとしては、大事な話の途中で余計なことをされた気分だった。この人にそんな風に仕掛けてしまったら、この人は自分との会話どころじゃなくなると、分かっていたからだ。結果は案の定、なまえの想定していた通り、西谷はなまえとの会話をほっぽり出し、自身に襲い掛かって来る男目掛けて狂気の笑みを浮かべた。
それから西谷と男の喧嘩が再燃してしまい、なまえは待ちぼうけを食らうと共にその間の暇潰しとして、ただひたすらにどつき回している西谷の姿を見ていることを選んだ。喧嘩が好きな人、本当は強い相手との喧嘩が好きな人、それでも売られた喧嘩は買ってしまう喧嘩が好きな人。
再び返り血でスーツが、シャツが汚れていく。一体誰が見繕いに行くのか、全然気にしていないようで、その奔放さに惹かれてはいるものの、どこか疲労してしまう。やがて肉と肉がぶつかる音が収まり、西谷のやっぱりつまらなかったという溜め息を聞いて、傍へと歩み寄る。
「もうええやろ。あちらさんも今度は完全に伸びとるようやし、」
「へへへ……、ホンマにすまんなぁ。なまえちゃんに迷惑かけてしもて、」
「ホンマにそう思っとるんか?せやったら、スーツとシャツの替え、自分で見繕って来てもらえます?」
「そないつれへんこと言わんで、なまえちゃん、また頼むわ。な?な?」
自分より年下の女に甘えるような態度で西谷はなまえに擦り寄っては、いつものように肩を抱こうと腕を伸ばした。しかし、その腕はなまえの肩を抱くことなく、ぶらんと垂れ下がり、一向に迎えに来る気配がない。
なまえはここで気付くことがあった、拳に付着した赤のことである。きっと彼はこの手で自分に触れたくないのだと察し、懐からハンカチを一つ取り出し、なまえの手が西谷の腕を掴んだ。阿呆みたいに血で汚い革靴は拭いてやれないが、手ぐらいならそうしてやれると、ハンカチで西谷の手の甲を撫でた。
「なまえちゃんに優しくされると妙な気分やなぁ、」
「それ、どういう意味です?」
「せや、その顔!ワシはなまえちゃんのその顔が好きでたまらんのや。」
「……自分、ただの変人やないの、」
「それでええ、ワシはそれがええんや。自分に素直に生きな、つまらん人生になってまう。」
西谷は相変わらず、デレデレとした顔でなまえに手を預けていた。変人、そう口にしたなまえにも心当たりがある。自分に素直に生きなければつまらないと言い切った西谷が、なまえの知る中で一番自分に素直な人間だと言うことを。怒りが静まっていく。思いは西谷との過去へと旅立つ。彼が素直な人間であったからこそ、なまえは西谷の妻になり得たのだ。
***
お姉ちゃん、ひとりか?奇怪なものを見る目でもなく、忌み嫌う目でもなく、その男の目は興味に鈍く光る。
なまえと西谷が初めて出会ったのは、真夜中、丑三つ時の毘沙門橋。西谷がたらふく酒を飲み、女を侍らせ、上機嫌に酔った帰り道、真夜中であるにもかかわらず、毘沙門橋に女が一人佇んでいた。雨も降っていないのに赤い番傘を差し、ただ毘沙門橋から見える蒼天堀川の底の見えない水面を見つめている。辺りに人の気配はない。それでも派手に光る街のネオンや照明は衰えず、絶えず輝きを放つ。
番傘の下から綺麗な朱色の着物が見えた。蝶や花などの女性らしい紋様が散りばめられた着物に、橋で一人佇んでいるのは女だと察する。綺麗な花に虫が集るのと同じように、自然と西谷は女と思われる人影に近付いて行く。
「お姉ちゃん、ひとりか?」
酒臭い挨拶だった、まるで酔っ払いが女に絡むのと同じで、軽く気安く容易くそれは行われた。西谷の声に気付いた着物の女はこちらへと振り返る。その顔は傘で遮られ、赤い紅の引かれた口元までしか見えない。
「あら、お兄さん。こないな時間に外出てたら、危ないやないの。」
凛とした声の柔らかな関西弁が赤い口元から紡がれる。
「なんや、姉ちゃん。それ、ワシに言うとるんか?」
「ええ、ここにはお兄さんと私の二人だけ。他に誰がいる言うんです?」
「そう言うんなら、ワシよりお姉ちゃんの方が危ないんとちゃうんか。」
「……私のこと、心配してくれるん?お兄さん。」
「ここはワシのシマや。お姉ちゃんみたいな美人がウチのシマで襲われたなんぞ、聞きたないんや。」
くすくす、と微笑む女の笑みから目が離せない。きゅっと結ばれた口が緩やかに口角を上げていく。この女は思っていた以上に人を惹き付ける何かを持っている。
「お兄さん、覚えといてください。丑三つ時の毘沙門橋には鬼が現れるんです。」
「鬼やと……?」
「そう、鬼。丑三つ時は良くない時間帯やから、縁起の悪いもんが街にやって来るんよ。」
「せやから、お兄さんも次からは気ぃつけんと。」
女の囁きに西谷は意識を集中させていた。鬼。そのような噂など聞いたことがない。それにこのご時世、時代遅れの古臭くて怪しい噂が真実であるとは到底思えず、あんなァ、と声を掛けたところで、ふと気付く。正面に居たはずの女の姿がないことに。確かにそこに居たはずの、傘を差した着物の女が居ない。辺りを見回しても、あの番傘や着物を捉えることは出来ず、西谷は酔いが冷めていくのと同時に狐につままれたような気分だった。
「なんや……、えらいべっぴんな姉ちゃんやったわ、」
『丑三つ時の毘沙門橋には鬼が現れるんです。』
『そう、鬼。丑三つ時は良くない時間やから、縁起の悪いもんが街にやって来るんよ。』
彼女の言葉が甦る。けれど、鬼など存在するわけがない。しかし、それが彼女が自分の前から姿を消す理由、そのものなのだろうか。まるで一時の幻のように跡形もなく、誰も居なくなった毘沙門橋で西谷は橋に寄り掛かり、彼女が見ていた蒼天堀川の深い漆黒を見つめていた。
その日を境に西谷は彼女の言う、丑三つ時に毘沙門橋を訪れることが多くなった。彼女の言っていた、この橋に現れる鬼を拝みたい。ただそれだけの理由で毎夜毎夜橋へと通い詰めた。しかし、あの番傘は無い。赤い着物も無い。惑わすような笑みを浮かべる女の姿も、橋から川の闇を覗き見る女の姿も無い。
ほろ酔いの夜も、血なまぐさい夜も、月明かりの届かない夜も、雨打ち付ける日の夜も、ただ何となしに散歩に来た夜も、赤い彼女は長い間蒼天堀を留守にしていた。恋焦がれていたのではない、どちらかと言えば、今度こそあの傘の下の顔を見てやる、という意地だった。
そして、彼女と初めて会った日から既に一ヶ月が経過した、とある満月の日の夜。月光降り注ぐ毘沙門橋、淀んだ蒼天堀川も今夜ばかりはつやつやとした輝く水面が広がり、それを覗き見ている人の姿があった。赤の花弁開く毘沙門橋、花は一輪。ひっそりと橋の縁に佇み、花びらの一枚一枚は月光に染められている。やっと見つけたとその花の袂へ足は向かう。こちらに気付いていても、そうでなくても構わない、西谷はあの日のように彼女の真隣で足を止める。
「探しとったでぇ、お姉ちゃん。」
「あら、いつの日かの。どないしたんです、こんな時間に外出とったらあかん言うたやないの。」
「ええやないかぁ、今夜くらい相手してぇな。ワシやって人恋しなる夜があんねや。」
「せやったら、ちょっと値の張るええとこのお姉ちゃんでもええんやないの?」
「わかっとらんなぁ〜!ワシはお姉ちゃんがええから、ここに通っとるんやないか〜!」
あら、嬉しいこと言うてくれるやない、せやろ?ワシゃあ、ええ女には弱い男なんや、よう言うわ、他のお姉ちゃんにも言うとるのバレバレやで?お姉ちゃんがワシっちゅう男を知らんだけや。まるでどこかの酒場のような男と女のやり取りに、橋の静寂は破られていく。
「にしても、毎夜毎夜こんな所に通うなんて、ほんまにお兄さん変わっとるね、」
「……なんや、知っとったんかい。」
「お兄さんのその臙脂色が派手やさかい、すぐに見つけてしまうんよ。」
せやから、遠くから見とったわ、お兄さんのこと。今夜も顔を遮る傘の下で女の口が微笑む。
「ワシもなぁ、自分でもおかしい思うとったわ。せやけど、どうしてももう一回だけお姉ちゃんに会いたかったんや。お姉ちゃん、そこら辺のお店の子と違うて、会いたなっても会えん子やからなぁ。」
「えろう手の込んだ口説き文句やね。そんなん言われたの初めてや。少しだけお兄さんのこと、ええなぁって思うてまうなぁ。」
「ワシはのぉ、お姉ちゃんの顔が見たくてたまらんのや。その傘の下、どないなってんねん、てな。」
例え、それが人間のものやなくても、や。好奇心に口元が歪んでいく西谷とは反対に女の口元から笑みが剥がれ落ちる。突然、静寂が鋭さを覚えて甦り、二人きりの毘沙門橋を包む。月光もいつの間にやら迫っていた雲に遮られ、辺りは薄暗い闇が蔓延していった。それを問うてはならぬ、見てはならぬ、知ってはならぬ、と一気に空気が淀み、重くなり始める。
「あきまへん。私はお兄さんに顔見せられへんわ。」
穏やかではない風がゆったりと流れていた川の水面を叩く。
「ほんまに堪忍ね。私ももうええ大人や、いい加減しっかりせなあかん。」
女の口ぶりに引っ掛かりを覚えた。まるで過去に似た出来事があったかのような。
「……また同じ目に遭うのはたくさんや。せやから、お兄さんも諦めたって、」
ごめんなぁ、と弱くなってしまった声に隣を見れば、またあの傘は消えていた。千切れた雲の隙間から月光が差し込む、毘沙門橋の上に女の姿はない。たった一人きり、残された西谷は一方的に告げられた別れに一つ決心する。
「……ワシは執拗い男やで、お姉ちゃん。」
誰もいない橋の上で西谷はそれだけを呟くと踵を返し、己の寝床へと戻って行った。
***
場所は再び、丑三つ時の毘沙門橋。二度目の逢瀬のように月は満月。そして月を遮る雲は夜空のどこを見ても見つからない。女は酷く驚いていた、西谷が手にしていた品物を見て、黙り込んだまま、何も言い出せずにいる。一升瓶の日本酒、そして二つの朱の盃。女には痛いくらいに心当たりがあった、それは遠い昔に語られた蒼天堀の毘沙門橋にまつわる古い噂話。
『───昔、夫婦の盃を交わしたものの、他所に女を作った男に捨てられ、恨み辛みの果てに鬼になった女がおり、その鬼は丑三つ時になると毘沙門橋にやって来ては蒼天堀川を橋の上から覗いている。』
「……まるで蒼天堀川に棄てた何かを今でも恨んどるかのように。」
これ、お姉ちゃんの話やろ。毘沙門橋に鬼が現れる、古い噂話の役者は。と西谷の目が女を捉える。女はいつもの笑みを浮かべるでも、これ以上驚いてみせるでもない。ただじっと西谷を見ては黙り込んでいる、西谷はそんな視線に構うことなく地面に座り、並べた二つの盃に酒を注いでいる。
「仮に私がその捨てられた女やとして、お兄さんはそないなもん並べて何する気です、」
「なぁに、そない大層なもんちゃうわ。ただ、お姉ちゃんのこと貰い受けたろ思て。」
「……なんやて?」
「捨てられて鬼になった、て、おっちゃんから聞いたんや。あ、おっちゃん言うのはワシの昔馴染みのオッサンで、」
「……そないなことはどうでもええんです!なんで私の前で、そんな、盃なんてもん並べとるんです……!」
ぽかん、とした顔で西谷は女を見上げた。既に二つの盃は満たされ、注がれた余韻に揺れている。
「ワシはそこら辺の男とちゃうで。お姉ちゃんが捨てられた女やろが、鬼っちゅう化け物やろが、何やろが関係あらへんねん。」
間の抜けた顔が徐々に剥がれ、やけに真剣な顔を覗かせる。盃の酒には手を付けず、その代わりに瓶に余った日本酒を流し込む。
「いつまでこないな所に縛られとるつもりや。繋がれとる縄が切れへん言うんやったら、ワシが未練諸々と一緒に断ち切ったるわ。」
口を袖で拭い、にぃっと笑って見せる西谷に女は二度と声を荒らげることはしなかった。溜息を浮かべ、そして、女は盃の前に腰を下ろす。西谷の押しの強さに観念したように傘を畳み、静かに自身の隣に並べた。
「お兄さんみたいな変わった人、今まで見たことないわ。」
風が吹く、何かを知らせるように。月光は照らす、終わりと始まりがここにある。
「そこまで言い切るんなら、この盃お受けしましょ。」
「せや!そうこなくっちゃ、おもろないわ!」
「言うときますけど、私の方がえらい長く生きとるんです。お兄さんのこと、尻に敷いてまうかもしれへんで。」
「姉さん女房っちゅうヤツか……、ええでぇ、こない美人な姉ちゃんに尻に敷かれるんなら本望やないかぁ〜!」
「ほんまにおかしい人。……ふふ、阿呆の物好きやね。」
畳まれた傘の下には、女の形をした鬼がいた。額から天へと突出している角は二つ、微笑む口元に添えられた指先の爪は鋭く尖っており、瞳は金色、白目は真っ黒に塗り潰されている。二人は朱の盃を手に取り、お互いを鋭い眼で貫く。誰も何も、眠りについた草木さえも二人の盃を知らず、二人はそっと盃を傾けた。
***
「ほんまは私もあんまり怒りたないんよ。」
すっかり綺麗になった手を握ったまま、なまえは武骨な手の甲を撫でた。そう口にすれば、西谷は疑問符を浮かべて、こちらを見る。何も分かっていない、彼はそういう男だ。けれど、仮にも好いている男の女だ。出来れば、お淑やかで優しく、可憐でありたいと思うのが女と言う生き物である。それなのに、西谷が二言目にするのは、なまえちゃんに怒られとると安心すんねや、と的はずれなことばかり。
「こないに怒ってばかりやのうて、たまには可愛らし言われたいもんやで。」
「そないなこと言われても、ワシはなまえちゃんの怒った時の、あのキッつい顔が好きなんや。」
「……キッつい顔て何です、」
再び鋭くなる目付きに西谷はごくり、と喉を鳴らす。
「さっきの話ちゃんと聞いとったん?ちょっと最近、遊びすぎて口が緩うなったんとちゃいます?組のことは放ったらかしで、街に出れば喧嘩と酒と女。誉、あんたは私のことなんやと思うて……!」
「なまえちゃん、もうやめぇや。」
なまえの言葉を食うように、西谷はなまえの口に封をする。妙な異変を感じ取ったなまえはそれから先を口にせず、西谷の次を待つ。
「……角、出とるで。まだ続ける言うんなら、ワシとなまえちゃん、どえらいことになってまうなぁ?」
いつの間にか腰に添えられた手がなまえの臀部をぐっと引き寄せる。下腹部がぴったりとくっ付いた時の感触に、なまえは驚き、恥じらうように溜息を逃がす。この男、強さに欲情する男であり、今の西谷を煽るのはなまえが見せた鬼の片鱗。
「……これ以上、付き合い切れんわ。私はもう帰ります。」
「あれぇ、なまえちゃん照れとるんかぁ?」
「もうなんでもええです、はよ帰らな体が冷えてまうわ。」
「そう言うことならしゃあないなぁ、」
ほんまはもう一軒引っ掛けたかったんやけど、と続けて西谷はなまえを見た。柔らかな頬を微かに染めた鬼の横顔に西谷は満足感を覚えると、今度こそ、その肩を抱いて歩き始めた。
───丑三つ時の毘沙門橋には鬼が現れる。
しかし、もうあの橋から川を覗く鬼は居らず、夜な夜な毘沙門橋に通う臙脂色もいつの間にか姿を見せなくなり、この噂は人々の記憶から次第に忘れ去られていった。
| 鬼を娶った男 |back