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「馬鹿」
「ごめん」
「絶対無事に帰って来るって言った」
「ごめんなさい」
「ハリーは起きないし…」
「で、でも僕達は生きて帰って来たわけだし」
「当たり前!生きてなかったら死体の首へし折ってやるんだから!」

談話室にて、私はロンとハーマイオニーにお説教をしていた。無論、約束を破ったからだ。2人とも顔や腕に擦り傷や切り傷をつけて戻ってきた。ましてやハーマイオニーは女の子。女の子の顔に傷なんてあって良いわけない。

「ナマエ、私達本当に反省しているわ」
「本当に?」
「本当に」
「本当の本当に?」
「本当の本当よ」
「……私の宿題を3日分やってくれたら許す」
「何だよそれ!」

本当は、帰って来てくれただけでも嬉しい。事前にハリーから命に関わるとは伝えられていたからそれなりに強い覚悟はあったけれどやっぱり不安で堪らなくて。たとえ怪我は負っても生きているならそれだけで満足だった。死に直面した事なんてないからイマイチわからないけど、経験する人よりも待つ人の方が怖くて苦しいんだと思う。





ハリーが目覚めたと速報したのはロンだった。ハーマイオニーに医務室へ行こうと誘われたけれど断った。3人がここへ戻って来たら、私は笑顔で迎えるんだ。

「おかえり」
「ただいま」

ハリーは2人の背後に隠れていた。多分、ロンが余計な事を吹き込んだに違いない。私はもう怒っていないのに。ロンとハーマイオニーとハグを交わし、残る1人のヒーローにも抱きついた。

「ハリーもおかえりなさい」
「ただいま、ナマエ」

感動のあまり、ハリーを絞め殺しかけた。でも、嬉しかったんだ。皆、怪我はしているけれど元気で、笑って。2年生になっても、こうして皆と笑っていられたら良いなあ。大好きな友達と、いつまでも一緒に。

20171105
ALICE+