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「本当に馬鹿ねあなた、だから言ったじゃない」
「ごめんなさい」
「それにしたって遅すぎるんじゃないかしら?何をしていたの?」

授業後、案の定ハーマイオニーはご立腹だった。彼女の親切心を素直に受け取って同行してもらえば迷子になることなんてなかった。しかしセオにも出会えていなかっただろう。

「まあまあハーマイオニー、ナマエだってわざとサボったわけじゃないんだから許してあげなよ」
「ナマエはあなたみたいな問題児になってほしくないの」
「僕は問題児じゃないぞ!」

ハーマイオニーとロンがまた口論を始める。その間に私はそそくさとハリーの陰に隠れた。このまま怒りの矛先がロンに向いてくれればなお良し。

「何かあった?機嫌良さそうだけど」
「あ、バレた?ハリーはすごいなあ、その通りなの!」

実は、と話を切り出せば3人の顔色は見る見るうちに曇っていった。ハーマイオニーは険しいなんてもんじゃない、ピーブスを見るような目で睨みつけてくる。

「ウソだろ、スリザリンかよ…」
「実はあなたを利用しようっていう魂胆じゃないの?」
「そんな子には見えなかったけどなあ」

冷たかったと言えばそうだけども、マルフォイみたいに皮肉を言ってくるわけではなく、不器用な優しさというか。とにかく悪い人ではないと私は思ったのだ。

「僕はマルフォイとその取り巻きじゃなければいいと思うよ」
「ハリー、あなた!」
「全く、本当にハーマイオニーは過保護だよな」

それからハーマイオニーは夕食から睡眠時に至るまで私にお説教を続けた。私も立ち向かい反論を続け、結果彼女が大きな溜息を吐いてベッドに潜ったことで話は終結した。ごめんねハーマイオニー、明日糖蜜パイ大きいやつ取っておくね。





――親愛なる愛娘、ナマエ。学校には馴染めているかな?友達はたくさん出来たか?パパは魔法省でアーサーからナマエとアーサーの息子が仲良くなったと聞いて嬉しく思っているよ。ロンとフレッド、ジョージ。わかるだろう?それにハリー・ポッター、ナマエがずっと憧れていた男の子と友達になれたようでママも喜んでいたよ。でもまだボーイフレンドは紹介しないでくれ。パパには刺激が強すぎる。さて本題だが、今年のクリスマスパーティーはナマエにとって退屈なものになってしまうかもしれない。魔法省の付き合いで呼ばなければならない人が増えてしまったんだ。プレゼントはもちろん用意しているから、元気な姿を見せてくれ。いつもお前の傍に、パパより。

つまらないクリスマスなんて考えられない。しかもまだクリスマスまでひと月あるのにわざわざ今予告する必要はないのではなかろうか。

「『P.S.プレゼントのヒントはナマエが欲しがっていたペット』」

流石パパ、事実を言った上で私をどう動かすかわかっている。それにしても一体誰が招かれているのだろう。怖くない人だといいなあ。ママのラズベリーパイも早く食べたい。期待外れなクリスマスが少し楽しみになった。

20171105
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