▼2017/09/24:無題
マーリンマーリン中編夢主設定
サーヴァントと呼ばれる彼らに見られるのが苦手だ。誰も敵意を向けたりはしないけれど、少し怖い。そのせいでわたしはマーリンの後ろに隠れることが多くなっていた。
「大丈夫だよ、怖がる必要はない」
「……ごめんなさい。……このままが、いい」
わたしを安心させるようにマーリンは言ってくれる。けれどそれに首を振ってわたしはマーリンの背中にぎゅっと抱きついた。というか、マーリンの服を握り締めてその背中に顔を埋める。
マーリンはわたしよりもずっと背が高いし、何より彼に触れていると落ち着くのだ。
「…………私の理性はいつまで保つかなぁ」
ぎゅううう、と彼の服を握り締めていると小さな声が聞こえた。よく聞こえなくて聞き返すと「なんでもないよ」と穏やかな声が返ってきてわたしは首を傾げる。……まあでも、マーリンが良いと言っているなら気にしない。
彼の後ろに隠れて視界を遮断しているわたしは、マーリンを見つめる冷ややかな青い王の視線を知ることはなかった。