小ネタ帳

此処は、お話に昇華出来なかった小ネタや、これからお話に昇華するかもしれないネタ達を書き留めた、所謂ネタ置き場です。主に、管理人の覚え書き処。名前変換物は*で表記。鍵付きについてはインフォページ参照。


▽黒に着飾る。

刀剣短編枠でたぬさんネタ。
たぬさんが自分のコスプレ紛いの格好した主さんを見たらどう思うか、みたいな話を書いてみたかったので書いてみた。
俺得しかない、なんちゃって設定でちょっと書き出してみただけの代物。
後悔は無い。
↓以下、中途半端に終わる本文。


【追記】

ふと用があって主の部屋を訪ねたら、主が見覚えのある装束を纏って立っていた。
俺は、その衣服に目が留まって動けなくなった。
真っ黒で飾り気の無い不恰好なその服は、俺の戦装束とそっくりな物だった。
ただ違う点は、所々解れたりしてボロボロな俺の物とは違って、真新しくしゃんとした布であった事だ。
俺の気配に気付いた主が此方を振り向く。
その顔を見た時、俺の心臓は止まるかと思った。
何があったか知らないが、主の顔には化粧が施されていた。
それも、普段の仕様とは違った感じで。
墨みたいに真っ黒く目の縁に目弾きを引かれた主の目元は、何時になく鋭く、其れでいて華美に見えた。
まるで、戦に出陣して行く俺達みたいに勇ましく着飾ったような其れに、動揺を隠せなかった。
此方を振り向いた事でより全貌が明らかとなる主の様相。
何でとか、どうしてとか、そんな下らない感情が沸き上がったが、常より主の力強くなった目を見たらすぐに打ち消されてしまった。

『おや、たぬさん。どしたの?俺に何か用?』

何でもない事のように訊いてきた主のその口調に毒気を抜かれて、たった今まで動かなかった口が動くようになって、詰まるように言葉を零した。

「いや、どうしたって…そりゃ俺の台詞だろ……っ。どうしたんだよ、その格好…?」
『嗚呼、これ…?んふふ…っ。どう?似合う…?』
「は…、いや似合うって…何で、」
『思った以上に動揺してんな。逆に吃驚だわ。…ま、良いんだけど。えっへへぇ〜、格好良いでしょ?衣装に合わせてメイクもしてみたんだぁ〜っ!結構頑張ったから、それなりの線には行くと思うんだけど、どうかな…?』
「え…?いや、まぁ、可笑しくはねぇと思う……っ。」
『うん…っ、それなら良かった!コスプレメイクってまだ慣れないから、加減が解らなかったんだよねぇ〜。変じゃないなら安心したわ。実はコレね、政府催しのコスプレ大会で着ていく用なの…!ヲタクな審神者の皆さんが総じて集まって、親睦を深め合うんだってさ。其れで、せっかくなら推し刀のコスプレをしよう…!って思って、たぬさんの戦装束を選んでみたのだよ…!!ただ、完全にコスプレしてなりきっちゃうと、本人が誰だか解んなくなっちゃうから、規約としては本人が誰だか解る範囲でってなってるんだよね。だから、あんまり顔弄り過ぎない程度で、ウィッグも被らずにそのままの自分で…ってね!どうよ、俺頑張ったでしょ?見てみよ、この目元を…!図録見ながら必死に似せて描いたんだからね!!』

2019/10/09(17:54)

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