小ネタ帳
此処は、お話に昇華出来なかった小ネタや、これからお話に昇華するかもしれないネタ達を書き留めた、所謂ネタ置き場です。主に、管理人の覚え書き処。名前変換物は*で表記。鍵付きについてはインフォページ参照。
▽実は意外と殺意高めな審神者さん。
刀剣掌編。半ばリアル自本丸事情な内容。
池田屋攻略中時に思い付いたお話。
なかなかクリア出来なかった6-3を漸く攻略する事に成功して、6-4-1に出陣してもらってすぐの事。
二回目の出陣部隊であった隊長・平野、副隊長・伽羅ちゃんで、6-3に比べたらすんなり成功、負傷者は伽羅ちゃんのみで程度も軽傷で軽いもの。(一回目の出陣では誰も負傷せず脇道に逸れた結果で終わった。)
リアルその時の近侍はたぬさんだったので、設定上刀さに中編設定で執筆。
半分実録みたいな感じ。
軽くネタ書きしてた程度の内容なのでちゃんとした文章になってない。
それでもおkという方はカモン!
注意事項としては、池田屋編(6-3面について)のネタバレ有り。
↓以下、本文(ちっくと長い為追記にて)。
【本文】
近侍はたぬさん固定状態のまま、伽羅ちゃんを手入れ部屋に入れる際に隊長だった平野の代わりに軽い戦績報告を口頭で受ける。
特に大きな怪我を負う事が無かったとあって安堵する彼女。
伽羅ちゃんには手入れついでゆっくり休んでいるようにと言い付け、そのまま手入れ部屋を退出、仕事に戻る為執務室である審神者部屋へと戻る。
その後、隊長の平野から改めて報告書を受け取り確認するも、其処で驚くべき文字を報告書より発見。
審神者、一瞬のみ凄まじい殺気を放つ。
その覇気に驚いた面々の内数名が"審神者に何があった!?"と慌てて駆け付ける。
緊急事態かと勘違いし急いで慌てて来たのだろう、審神者部屋の入口を物凄い勢いで開け放った彼等に、審神者は静かに振り返り小さく笑みを浮かべてこう応じる。
『嗚呼…、ごめんね。ちょっと"気になるもの"を見付けて、つい…っ、ね…?もしかして、何か変な気でも放っちゃったかな?ごめんね、何でもないよ。ただ…、ちょっと今苛付いてるかもしんないから下手なちょっかい掛けない方が良いかもね…?少し…いや、結構腑煮え繰り返る事があったから…。』
平野から受け取った報告書の紙面へと再び視線を戻した彼女の目はとてもじゃないが笑っていなかった。
寧ろ、その真逆という程に恐ろしく冷めた怒りの色を宿していた。
恐れ戦いた彼等は取り敢えずは何にもなかったのだな、という事が分かって部屋から退散。
仕方なしとばかりに溜め息を吐いた近侍の彼は、少々怖々としながらもそっと控えめに彼女へと問う。
「おい…、今の何だったんだよ一体…。何でもないと返しちゃいたが、本当は何でもないなんて事ないんじゃねーのか…?」
『……確かに、本当を言ったらそうね…。けど、別に此れは個人的な問題だったから敢えて問題として提起しなかったんだ。』
「へぇ…。で?何でアンタ、んなに怒ってんだよ…?」
沸々と湧き上がってくる怒りの衝動やら感情やらを抑えつつ、彼女は彼を振り返り見ながらこう言った。
『平野からの報告書にね…?敵部隊の名称としてこう書き記されてたんだ。"加州清光折大隊"って…。』
「其れ、って………ッ。」
『今回出陣した先は池田屋…其れも例の清光が"史実上戦闘中に折れたとされる場所"だ。六面へ向かわせる時点で、始めから理解はしてたよ…此処が池田屋、新選組の刀達である彼等にとっては切っても切れぬ土地であると。そして…先日まで攻略していた6-2面の池田屋二階は、私の初期刀である清光が"史実上折れたとされる場所"だった。だから、怖かった。…其れでも、審神者として先に進まざるを得ないから進む事を選んだ。御守りを持たせる事でね。其れでもさァ…其れでもよ?こんな風にあからさまな形で敵が折りに来てんだなぁとか思ったらさ…何っつーのかな、何とも言えない複雑な感情に呑まれてさ。其れで…さっき殺気染みたもん放っちゃった。だって、わざわざ部隊名にこんな巫山戯た名称付けなくても良くないって思わない…?まぁ、其れでイラッとしたのも事実なんだけど…同時に、何か色々と込み上げて来ちゃって……泣きたくなった。…何時か、俺の清光も折れるような、そんな強敵とぶつかり合っちゃう時が来るのかな、って…。其れで、怖くなって…でも、俺は審神者だから、どんなに強い敵が居る処へにも出陣の指示を出して行かせなくちゃいけなくて………ッ。一瞬、凄く不安になっちったや……。頭では分かってるのになぁ〜…何でかな、色々と変に考え込んじゃって…ッ、…ごめ………っ、』
突如溢れてきそうになった涙を堪えるように俯いた彼女の背を、ゆっくり落ち着かせるように優しく撫でた彼。
そして努めて柔らかい口調で穏やかに声をかけた。
「嗚呼…分かってるよ。アンタは何処までも優しい人間だからな…俺達を気遣ってくれての事だって分かってる。有難うな、誰よりも怒るだろう彼奴等の代わりに怒ってくれてよ。さっきの殺気飛ばしてたのもだって、大事な初期刀の加州の事を思っての事だもんな…?大丈夫だ。俺達はちゃんと此処に居るし、誰も折れずに帰って来れてる。其れも此れも、全部アンタが俺達の事を思って力を尽くしてくれてるからだ。何時も感謝してるぜ…。だから、そう心配すんな。"向こう"でも俺達は上手くやってっからさ。」
『………うん…っ、ごめん、変に取り乱しちゃったりなんかして……っ。』
「んな事があったりする時だってあるだろうさ。アンタは人間なんだからな?然して気にしてねぇーよ。」
『ん……、有難う。』
「どういたしまして。」
ぶっきらぼうに答えるも、彼の優しい気遣いに気付いている彼女は小さく笑って返す。
そうして気分も落ち着いてきたところで、中断していた仕事へと戻るべく気分を切り替えていく審神者。
其処ですぐに本調子というか、普段の彼女へと戻ったのだろうところで、こう述べた。
『嗚呼…そうだ、次の出陣場所6-4-2なんだけどさァ…隊長は前田君で、副隊長はたぬさんで行って来てくれないかな?たぶん、敵部隊は6-4-1の残党というか、逃げた敵が標的になるんだけど…ソイツ等も恐らく同じ名称名乗ってるだろうから、遠慮無くぶっ潰してきてよ。こっちの事折ろうとしてくんだったら、返り打ちにしてやんなきゃね…?俺の大切で可愛い子達を傷付けようとしてくる奴に慈悲の欠片も容赦も一切要らない。全部ぶち折ってやる勢いで宜しく…!』
まるで笑ってない目だった。
顔は笑っているのに、目だけは本気マジで笑っていない…ちぐはぐな表情だった。
思わず返す彼も引き攣って言葉を返した。
「お、おう……っ。そうこなくっちゃな…!」
そして、彼は心の内だけでこう思った。
(此奴は…此奴だけは本気で怒らせちゃならねぇ奴だな……。いざ本気でブチ切れちまったら、どうなるか分かんねェーからな…。)
審神者を敵に回す事だけはしないでおこうと誓った出来事であった。
2020/04/25(09:36)
▼▲▼