小ネタ帳

此処は、お話に昇華出来なかった小ネタや、これからお話に昇華するかもしれないネタ達を書き留めた、所謂ネタ置き場です。主に、管理人の覚え書き処。名前変換物は*で表記。鍵付きについてはインフォページ参照。


▽死した者の願いは届かぬままに散りゆく。

企画サイト「晩餐」様の企画テーマ「幽霊」に提出用として書いていたものの、途中で何か納得いかなくて結局ボツ入りした作品なう。
書いていたのは夏の末頃。
提出期限が半年ある企画サイト様だったので、ゆっくりじっくり話を煮詰めて書いてくのは楽しいけど、やっぱり書きたいと思った瞬間に書き上げ切れないと勢いが落ちて書けなくなる呪いに掛かっている気がする…。
昨年のスランプ経験以降そんな感じのスタイル。
一応明記しとくと、お相手はにっかりさんのつもりだった。
最終的、このまま刀剣ネタで書くの辛くなったから、いっその事執筆ジャンルごと変えて一から全部書き直すか…!って思い切った事に乗り出した(書き上げて本提出となった方の作品は某ページにて掲載中)。
↓以下、本文なる。
(※書き切れなかった部分に関して、皆さんのご想像で補完という形の丸投げになってるのは悪しからず。)


【追記】

其れは、出陣先での事だった。
まだ余裕で余力が残っている状態で本陣まで辿り着き、難無く敵大将を討ち取る事に成功。
そうして残る敵を粗方片付け終えた時に異常は起きた。
この場に居る敵は全て屠った後であるにも関わらず、突然としてその場にピリリとした緊張が走ったのだ。
まだ何か潜んでいる、と刀としての本能が告げ、解きかけていた警戒と構えを再び取り、敵の気配がする方角を探った。
すると、何やら西の方角から内側をザワザワと撫でるような不快な感覚が迫ってきているのを察知した。
部隊内で最も偵察値の高い脇差のにっかりが前線に出て索敵を行う。
すぐに部隊が待機する場まで戻ってきた彼は報告した。

「どうだった?」
「今倒した敵の残党が漂ってたのかと思ったのだけど、どうやら違ったみたいだ。」
「時間遡行軍じゃない、って事か…?」
「うん。見た目は僕等と同じ刀剣男士だったから、一瞬何処かの部隊からはぐれた子かとも考えたんだけど…どうもその子の様子、変なんだよねぇ。」
「変って、そんな曖昧な情報で分かる訳ねぇだろーが…っ。もっとはっきりとした具体的な情報は無ェのか?」
「そう言われてもねぇ…僕だって今確認してきたものをそのまま君達に伝えてるんだから、そう急かされても困るよ。全く君はせっかちだよね〜。」
「…にっかり、」
「ハイハイ、分かってるよ。出し惜しみはしないって。」

大倶利伽羅の視線の圧力を受けて、彼は苦笑しながら敵方角を見つめながら再び顔を引き締め直した。

「たぶんだけど…彼はただのはぐれ刀剣男士とも違うと思う…。だって、彼から漂う空気、明らかに異常なものだもの。何て言うのかな…限りなく瘴気というものに近い気がするよ。――アレは、最早僕達と同じ存在ではないね。魂が穢れ堕ちて荒神と成り果ててしまってるみたいだし。事実、遠目から彼の目を見たけれど、異常に赤かったよ。恐らく、もうまともな精神は残ってないだろうし、正気も失われてて話が通じる相手ではなくなってるんじゃないかな?」
「…という事は?」
「僕等の此処での残りのお仕事は、“彼を始末する事”になると思うよ。一応、部隊長は君だから、君からの判断も聞きたいし、主へ連絡を取って指示を仰ぎたい。」

彼がそう零すと、その言葉に頷いた同田貫が通信機を繋ぎ本丸に居る審神者と連絡を取った。
そして、現状を報告し、指示を仰ぐ。
淡々と言葉短めに遣り取りをしていた彼が通信機を切り、皆の方へ向き直った。
其れに、本体の柄に手を添えたまま待機していた大倶利伽羅が問う。

「審神者からは何と…?」
「大体はにっかりの言う通りだ。はぐれ刀剣男士の確保、及びその身柄を拘束した後に本体と人の器を別々に隔離。…尚、対象が激しく抵抗、または敵意を見せ攻撃体勢を取った場合、対象の生存は問わないそうだ。」
「要は、仮に彼が折れたとしても、本体の一部さえ残れば其れ以外の是非は問わないって事だよね…?相変わらずおっかないなぁ、御上は。」
「まぁ、一部さえ残ってれば、後は分析班が解析するだろうから、僕達には関係無いけれどね。」
「何にせよ、こういう末路となってしまった彼も不憫だよね。ふふふふ…っ。」
「取り敢えず、主からの指示は貰ったんだ。早く片付けてしまって本丸へ帰城したい。」
「…どうするんだ?隊長。」

にっかりの不気味な笑いを遮るようにぶった切って事を急かした山姥切と大典太に、隊長である同田貫は淡々と指示を飛ばし始めた。

「そうだな…此処まで順調に任務遂行出来てたんだ。さっさと終わらせて帰るぞ。お前等、刀装はまだあるな?」
「全然壊れてないから、余裕で戦えるよ。此処まで誰も負傷してない訳だし。」
「なら、俺達遠戦組で敵刀装を剥ぎつつ戦力を削いで、ガードが外れて怯んだところをアンタ等太刀に叩き込んでもらうとすっか。その為にも、一応敵対象についての情報を再度洗い出したいんだが…にっかり。」
「ハイハイ、了解したよ。敵対象の数は一体のみ。だけど、敵錬度が分からない以上、油断は禁物だよ。ちなみに、相手は隊長である君と同じ個体だから、闇堕ちしてる分ちょっと厄介かもね。」
「俺と同じ“同田貫”が相手かよ…。そりゃ、ちとやりづれぇわなァ。」
「でも、君…遠慮無しにぶった斬っちゃうんでしょ?」
「ったりめーだろうが。相手が何だろうと、敵なら全部ぶった斬っるのが俺達の仕事だ。…行くぞ!」

※続かない。

2020/11/02(21:37)

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