小ネタ帳

此処は、お話に昇華出来なかった小ネタや、これからお話に昇華するかもしれないネタ達を書き留めた、所謂ネタ置き場です。主に、管理人の覚え書き処。名前変換物は*で表記。鍵付きについてはインフォページ参照。


▽肯定と開き直り。

W山姥切ネタ。ほぼほぼ会話文のみだったからこっちに掲載。
▼以下、会話文。

「ウチのまんばちゃんって、他本丸の子と比べて、極める前からそんな卑屈じゃなかったよね? 初期刀ならばまぁ有りがちな話だけれど、そうでないウチ的には珍しい事例なのでは?」
 ……と、主が言う。振るのは極んば相手。
「まぁ、主が主だからな。何というかな……其れ程気にならなくなったというか、主の悩みの多さに比べたら、俺の悩みなんてちっぽけなものだと気付いてな。其れ以降、あまり気にならなくなったのは事実だ。極めてからは、真実を知ったが故に、特に拘らなくなったな」
 其処で、「逆に本歌はどうだ?」という流れになる。その質問に、本歌様からの回答は、「此方も此方で、主が主だったから、他所程気にするまでも無くなったかな」……との事。
「俺は俺だと認めてもらえてるしね。だからと言って、俺はお前を認めた訳では無いけれど」
「うん、其れで良いと思う」
「は?」
「全てを許さなくても良いという事だ」
「仲良き事は良きかな」
「ぶっちゃけ、俺は自分の事よりも主の方が心配だ」
「其れには同意見かな。君は、少し考え過ぎる嫌いがあるから」
「主だって、もう少し自己評価を高くしても良い気がする。主は、自分に対しての評価が低過ぎだ。もう少し自分を認めてやったらどうだ?」
「己を肯定してやる事も、時には大切な事だよ」
「あんたは他人への肯定力はあるが、自分への肯定力が無さ過ぎるからな。もっと自分を肯定してやってくれ」
「端的に言って、君は自分を大切にしなさ過ぎなんだ。そういうのを、蔑ろにしているって言うんだよ。開き直りは構わないけれどね」
「ウチのW山姥切コンビ、タッグ組んだらマジで凄い件に気付いた俺天才」
「話を逸らすんじゃない」
「怒られちった……。まぁ、衝突はありつつも、仲良くしているのなら安心かな。タッグ組まれたら厄介だけども。……にしても可笑しいな、ウチのまんばは初期刀じゃない筈なのにしっかりし過ぎている」
「其れはあんたがしっかりしていないからなんだが……?」
「しっかりしていない主を持つと、部下はしっかりせざるを得ないんだよ。いざこざ起こして喧嘩してる暇も無いくらいにね」
「まさかの俺が所以していたなんて……! そんな事、誰が気付くだろうか!?」
「皆気付いてる事だよ」

2022/06/17(18:54)

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