小ネタ帳
此処は、お話に昇華出来なかった小ネタや、これからお話に昇華するかもしれないネタ達を書き留めた、所謂ネタ置き場です。主に、管理人の覚え書き処。名前変換物は*で表記。鍵付きについてはインフォページ参照。
▽君の涙を拭い去れたなら。
――大切だからこそ、ずっとずっと一緒に。時刻はとっくに深夜帯をも過ぎた頃、連続で本を読破して眠気が襲ってきて。ちょっくら軽く一寝入りしようかと目を閉じかけた際に、ふと脳裏に思い浮かんだ一文を書き出してみたらこうなった。広げてみたら、案外物語っぽくなったので、もう少し肉付けして話を広げてみたら、其れらしきお話が一本出来そうかも……と書き上げてみて思ったなり。
少し不思議でちょっぴり不気味さをスパイスに散らしたような雰囲気のストーリーに仕上がった感。たぶん、本格的に
ちなみに、眠気来る直前まで読んでいた本は、ヤマザキコレ先生の『魔法使いの嫁(19)』と『ゴーストアンドウィッチ(1)』。何方も超絶大好き、此れぞ至高のファンタジーといった作品なる(ダイマみ……)。完全性癖ドストレートなど真ん中を貫かれた作品故に、己の永遠の愛読書ぞ。
▼以下、追記より本文。
【追記】
君の涙を、一粒でも拭い去れたなら、己の中で渦巻くどす黒い後悔のような何かを変えられたのだろうか。
――そう、
直感的本能でか、気付いた時には体が動いていた。頭で考えるより先に、体は意識に忠実に動いた。
そうして、眠気で欠伸を漏らした君の、目から溢れ落ちた滴を、君が拭い取ってしまう前に。両手を伸ばして、頬を包んで、顔を寄せて、舌先で拭い去った。
舌に触れた透明な液体は、人の体内から排出されたものだったからか、塩分を含んでいて、ちょっぴり塩辛かった。思わず、「しょっぺぇ……ッ」との感想が口を突いて出て行く位には。
欠伸で出た涙とは言え、涙に変わりはないのだから、当たり前の話だろうに。其れでも、大切な君の涙を一粒でも拭う事が出来たのだから、今は良しとしようじゃないか。
突然の行為に、ただ
僕が起こした行為で、すっかり眠気も吹っ飛んでしまったみたいに慌てふためく愛しい彼女を宥める為にも。再び涙する場面など見ぬように。僕は君に尽くしたい。
この命有る限りの間は、ずっと側に居続けるんだ。彼女が悲しんだりなんてしないように。ずっと、ずっと、一緒に居るよ。
ねぇ、僕の愛しのロビン――?
執筆日:2023.03.16
2023/03/18(05:04)
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