「俺は脚!」
「変態に見られたくない人ってみんなそう言うけど、結局は胸なんでしょ?」
「なになに、2人で何話してんの?」
「あ、米屋」
「米屋はどこ派?」
「いやいや、何が?」
「女の子の体の部位で好きなところ」
「そりゃあ、胸だろ」
「ここまでオープンのが、むしろ好印象だわ」
「脚でも別にいいだろ!」
「余計変態くさい」

米屋の場合は胸しか見てない気がするけど。

「胸っていえば、嵐山隊のさあ」
「遥ちゃん?木虎ちゃん?」
「木虎!アイツ中学生だろ?なのに、めっちゃ発育良くないか?」
「中学生をそんな目で見るの良くない」
「米屋が犯罪者にならないか心配だな」
「次、木虎ちゃんのこと邪な目で見たらお前の目、ないと思え」
「怖っ」

当たり前だ。
木虎ちゃんは私の可愛い後輩なんだから。

「……まあ、あの子よりも自分の発育悪いのは認めるけど」
「やめろよ、こっちまで悲しくなるだろ」
「出水が気を使ってくれる……明日アステロイドでも降るのかな」
「失礼な奴だな」

だいたい、なんで私たちにはサイズの基準があって男にはないの!?
不公平じゃない?
男にもあったら、「ぷっ、お前それだけ?」って笑ったのに!!

「オペレーターの採用基準に美人なことが入ってると思う今日このごろ」
「それな」
「オペレーターみんな美人だよな」
「柚宇さんとか月見さんとか」
「遥ちゃんも可愛いだろーが」
「俺は小佐野も可愛いと思う」
「分かる」
「それでも私は歌歩ちゃんを推したい」
「あーっ風間隊のな!」
「あの顔で好きな食べ物とんこつラーメンだよ?ギャップ萌え」
「美人がラーメン啜ってる顔ってエロいな」
「分かる」
「おい、なんで朔が同意してんだ」
「この前、歌歩ちゃんと食べに行った時思ったから」
「羨ましい……!!」

ハンカチ噛むように大げさに悔しがる米屋。

「俺、髪を耳にかける動作好きだわ」
「非常にわかる」
「月見さんとか超色っぽいぞ」
「なにそれ見たい」

月見さんのそんな動作見たらきっと惚れちゃう。

「出水、さっきから話してないね。出水はどんな動作にドキッとくる?」
「俺は、そうだな……あ、ピザ食べてるときとか」
「マニアックだな」
「それな」

と言って同意する。

「他にはー?」
「ない。というか、好きな子が笑ってたらドキドキするだろ」
「……米屋、これが多少モテる男とお前の違いだ」
「朔ちゃんひどい!!俺だって告白されてるからね!?」
「騙された子可哀想」
「おいぃぃ!?」
「というか、出水好きな子いたの!!」
「誰!?」
「いねーよ。いたらの話だよ」
「なんだ。残念」
「面白くない」
「お前らには絶対言わねー」
「私たちに言わなかったら、絶対カメレオンでつけるからね」
「絶対言わねー」



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