『私のどこが好き?ver.ダヴィンチ』
「さぁて、どこだと思う?」
質問に質問で返すのは卑怯じゃないか。
むぅ、と唇を尖らせていると、彼は愉快そうに笑う。どうやら私が答えるまでは正解を教えてくれるつもりはないようなので、私は思いつく限りの自分の長所を並べ立てた。
「うーん……残念、もちろん君のそういうところも好きだけれど、それが一番じゃないんだよなぁ」
じゃあ何処なのだろう、と首を傾げると、彼は「教えてあげるから目を閉じてごらん?」と楽しげな声で言った。
私がそれに従って瞼を下ろすと、彼は「いい子だね」と私の頬を優しく撫でた。
まさか、キス……!?
慌てて目を開けると、目の前に彼の顔があって、さらに驚く。
「ふふ、そういうところだぜ、君――そういう素直なところが、私は好きなんだ」
そう言ってモナリザの微笑みを向けられた私は、ひゃい、と裏返った返事を口から絞り出した。
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