「入るぞ」
「どうぞ」
「なにかあったの?」
「…いや?」
「うーん、確かに腫れてるね…」
「どうしてこんな怪我を?」
「考え事をしていたら落とし穴に気づかず…」
「落とし穴ってことは…」
「喜八郎が作った落とし穴だ」
「綾部先輩が掘った落とし穴に落ちて、足を痛めるなんて…」
「小鈴さんも不運でしたね…」
「あはは…慣れてるから大丈夫です」
「慣れてるってことは…」
「いつもこんな不運が…?!」
「ええまぁ色々と…」
「はっ、でも確かに…」
「カキツバタ城が滅び、我が保健委員会に拾われ…」
「姫様の騒動に巻き込まれて不運の連発…!」
「えきさいてぃんぐ…!」
「小鈴さん、保健委員会の才能ありますよ!」
「ようこそ我が保健委員会へ!」
「いえ、そんな…私、忍術学園の生徒じゃないですし…」
「あ、そっか…小鈴さんは現役のくノ一ですもんね…」
「じゃあ、くのたま教室の教師とかどうですか?」
「あとは事務員とか食堂のおばちゃんの補佐とか色々ありますよ!」
「そうですね…でも、私は曲がりなりにもカキツバタ城のくノ一ですから。今は何も望みません」
「…ということは、マツバ城の再建も」
「ええ…お断りするつもりです。一度滅んだ城は蘇らせるべきじゃない…」
「なんじゃと…?!」
「姫様…!」
「お主なら…小鈴なら分かってくれると思っておったのに…」
「姫様、話を…」
「話なぞする価値もない!小鈴の愚か者!」
「姫様!うわっ…」
「小鈴!」
「大丈夫ですか?!」
「な、なんとか…」
「廊下を踏み抜くなんて…」
「やっぱり不運なんだ…」
「掴まれ」
「あ、ありがとうございます…でも姫様が」
「私が見てくる…」
「伊作、小鈴を頼めるか」
「勿論」
「立花くん…」
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