「愛の力は偉大だな」
「前から聞きたかったんだけど…安室さんって彼女いるの?」
「僕の恋人は…この国さ」

「望月…!」
「降谷さん…」
「目が覚めたのか、よかった…!」

「誰?」
「え…」
「…あなたは、誰?」

「どういうことだ、風見」
「先程からずっとこの調子なんです…医師に診てもらったところ、ペンの使い方や文字の書き方は理解していて私生活には支障ないようですが…自分の名前は愚か、私や職場の人間…そして降谷さんのことは認識できず…過去の出来事も忘れてしまったみたいです」
「…そうか」

「望月、こちらがさっき話した降谷さんだ…お前の同期の」
「同期…?」
「…僕は降谷零。お前とは警察学校時代からの同期でー…職場の同僚だったんだ」
「ごめんなさい、なにも覚えてなくて…」
「…いや、気にするな。お前が悪いわけじゃない」

「…風見、後は任せていいか?」
「降谷さん、どちらへ」
「…顔洗ってくる」

「あの…私、なにかご迷惑を…」
「ああ、いや…降谷さんも疲れがたまっているだけだ。お前はなにも気にせず、ゆっくり思い出していけばいい」
「…はい」


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