「ここかな…」
「いらっしゃいませ!何名様で…って深雪さんじゃないですか!」
「え?あなたは…」

「そっか、記憶がないんでしたっけ…私は榎本梓って言います!安室さんの同僚の」
「ごめんなさい、覚えてなくて…」
「仕方ないですよ!これから思い出していきましょう!」
「ありがとうございます…ところで、そのあむろさんはどちらに…」
「ああ、そうでしたね!おーい、安室さーん」

「はーい?」
「お客様がお見えですよ!」
「ああ、稲葉か。道に迷わなかったか?」
「あ…うん。なんとか大丈夫だったけど…」
「それはよかった」

「あ!深雪さんじゃん!」
「え…」
「こっちこっち!」
「お席はあちらでよろしいでしょうか?」
「あ…はい」

「今ちょうど毛利先生達がいらしてたんですよ」
「毛利先生って…」
「僕の師匠です」
「深雪ちゃん、記憶がないんだって?」
「え、ええ…事件に巻き込まれたみたいで…その時に…」

「事件?事件ってなんの?」
「えっと、君は…」
「あ!ボクは江戸川コナン!それで深雪お姉さん、どんな事件だったの?」
「私も詳しくはわからないんだけど、爆発に巻き込まれて…吹っ飛ばされた時に頭の打ちどころが悪かったのか、自分のこともわからなくなっちゃって…」
「爆破事件…」

「それじゃ、安室さんのことも?」
「探偵業で助手をしてたっていうのは聞いてるけど、それ以上のことはなにも…」
「そうなんだ…」
「情けないですよね…」
「え?」

「自分のこともわからなくなっちゃうなんて…」
「そんなことないですよ!私も事件に巻き込まれて記憶喪失になったことありますし…」
「そういえば、そうだったわね…」
「だから、深雪さんも気にしないでください!きっと思い出せますよ!」
「…ありがとう。じゃあ早速なんだけど、名前聞いてもいいかな?」

「あ!私は毛利蘭っていいます!」
「私は鈴木園子でっす!」
「よろしくね」
「お待たせしました、アイスコーヒーでございます」
「ありがとう…」

「ねぇ安室さん!深雪さんとはどこで知り合ったの?」
「はい?」
「大学時代の同級生だったっていうのは聞いてたけど、どうして深雪さんを助手にしたのかなーって!」
「あ、それ私も気になってた!」
「…それは」

「彼女を助手にしたのは利害が一致したからですけど…まぁ、そうですね。稲葉は僕の親友が残した忘形見ですし…守り通したい存在であることに変わりはありませんね」
「忘形見?」
「その親友って男?女?」
「さぁ?どっちでしょう」
「なにそれ気になるー!」


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