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「うっ…」
「暫くそこで大人しくしてな」
「今闇影様を連れてきてやるよ」

「ここは…」
「闇隠れの里だよ…」
「あなたは…もしかして」
「ああ、虹隠れの里の虹村水晶だ…君は」
「木の葉隠れの里のくノ一、猿飛ナツメです」

「君はどうしてここに?」
「それが…」
「そうか…外ではそんなことになっていたんだね」
「私も仲間と逸れてしまってどうしたらいいのか…」
「その巻物も、仲間が持っているんだよね…」

「もしかしたらこの巻物は、怨霊が棲みついてるんじゃないかい?」
「え、ええ…でもどうしてそれを?」
「怨霊を封印できる巻物が他にもあるんだ」
「えっ、そうなんですか!?」
「しーっ。ここだけの話だけど、この巻物には続きがあってね…好手が使えばこの世に光をもたらさんという代物でもあるんだ…悪人共に狙われるから、虹隠れの里に封印してあるんだけど…」

「じゃあ闇隠れの連中もその巻物を狙って…?」
「ああ、可能性はある…でも君が使いたいというのなら、構わないよ」
「えっ、でも…」
「怨霊を封印したいんだろう?君ならできるよ、きっと…」

「ほう、お前が明遁術使いか」
「お前は…!?」
「口を慎め女、このお方は闇隠れの里の闇影様だ。ほら、挨拶しやがれ」

「ぐっ…」
「ナツメちゃん…!」
「ナツメというのか、良い響きじゃねえか」

「それはどうも。こっちは胸糞悪いですがね」
「なんだと…っ」
「良い、吠えさせておけ。ここにいれば、いずれは闇に包まれるんだからな…」

「へへ、そうっすね。この瘴気に当てられた奴はみーんな闇に飲み込まれちまうのさ」
「瘴気…?」
「この黒い煙だよ…俺も吸いすぎて頭痛がしてきた」

「そんな…げほっ、げほっ」
「おお、ようやく効いてきたな…?」
「これで明遁術が手に入る…!光が闇に変わる瞬間だ!」
「ぐっ…」
「ナツメちゃ、ん…」