F O R T U N E
003


それから4人は3日間ローテスで過ごした。もうドラゴンが現れないかを確認するため、そして残された村人たちを少しでも手伝うためだった。
瓦礫を片付け、船の修復を手伝い、4人が発つ日には漁に出られるほどになった。
エリアマスターのオニールに何度も何度も礼を言われ、4人はリムストーンから転移して神殿に帰った。


「じゃっ!あたし、メイリーフと約束があるからー!」
見慣れた荘厳な神殿広場に4人が降り立つと、まずティカがそう言い残して駆け去った。次に、トロイが伸びをしながら言った。
「俺も、クラフトルームに用があるから行くよ。」
立ち去るトロイを見送って、ルーナはダンに向き直った。
「では、失礼します。」
小さく会釈して、立ち去ろうとすると、ダンが引きとめた。
「ルーナ。」
ルーナは立ち止り、ダンを振り返った。
「この後、時間はあるか?」
ルーナは数日前宿においてきた男のことが気になったが、少し考えて言った。
「少しなら……。」
「そうか、なら、ちょっと付き合ってほしい。」
そう言ったダンの後について、ルーナは商業区に向かった。

商業区はいつもにぎやかだ。その喧騒の中を、2人は並んで歩いた。


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