日記



2024.

03/18

いのまた先生の訃報について


ご冥福をお祈りします。
以下、物凄く個人的な話です。
ここのサイトに来てくださってる皆様も今色々な思いでいらっしゃると思います。どうかご自愛下さい。



当たり前の話なんですが、人って死ぬんですよね。
そんなこと分かりきってるのに、今回の訃報を聞いた時、私はいのまた先生がキャラクターデザインを担当するテイルズがずっとずっと続いていくものだと、疑いもせず信じきっていたことに気付かされました。
いのまた先生のテイルズが、いのまた先生がお亡くなりになるという理由で見れなくなることがある、という可能性を、全く考えていませんでした。

いのまた先生がいなくなっても、テイルズシリーズ自体は続いていくのでしょう。テイルズはイラストレーターさんがお一人で作っている作品ではありませんし、アライズのイラストレーターさんは別の方ですし。
でも私は、いのまた先生と藤島先生のキャラクターデザインである、ということが、テイルズオブという作品のかなり重要な部分を担っていると感じていました。巷でも「いのまたテイルズ」「藤島テイルズ」なんて分類のされ方をしていた時期もありましたから、こう感じているのは私だけではないと思います。
ですから今回のことは、テイルズオブという世界の半分が、ごっそりと消えてしまったかのような、そんな喪失感があります。

前にも話したかもしれませんが、私が初めてプレイしたテイルズはデスティニー2でした。ご存知の通り、キャラクターデザインはいのまた先生が担当です。
もしいのまた先生が居なかったら、デスティニー2も、その前身のデスティニーも存在しなかったかもしれない。そうしたら、私はテイルズに触れる機会もなく、「テイルズ? 名前だけ聞いたことあるなぁ」といった人生を送っていたのかもしれません。
そうなれば当然、このサイトができることも無く、皆さんに作品を読んでもらうことも無かったのでしょう。

テイルズの夢小説を書くのは、ただの私の趣味です。公式のお目こぼしを貰って細々とやっているだけの、世界的に見ればとてもちっぽけなものです。
それでも私にとっては、途方もない時間を費やしてきた人生の一部であり、生き甲斐であり、私の人生の数少ない「とても楽しくてずっと大好きなこと」の一つです。
何十万文字と綴るほどの熱量の「好き」を向けられるようなキャラクターに出逢えたのは、いのまた先生のお陰です。

いのまたむつみ先生。
あなたが生み出した素晴らしいキャラクター達に、私はいつも元気を貰っています。あなたのイラストが、私の家の本棚や、データフォルダの中に沢山残っています。私の人生は、あなたの作品で彩られています。
この趣味に出逢わせてくれて、最初のきっかけをくれて、本当に有難う御座いました。




TOPへ戻る