壊れた天使
赤井side
目の前の彼女から発せられた言葉に、信じられなかった……
「神羅……?」
『だぁれ?』
「神羅ちゃんのボーイフレンドかしら?」
「あなた達は」
「工藤 優作で、彼女が妻の有希子だよ」
痛々しい彼女から目を離せないでいると、工藤夫妻に病院内の個室面談室に連れられて、行くと、信じられない言葉に絶句した。
「神羅君は、PTSDになって記憶もない……我々の事も、何も覚えてないのだよ」
「ッ」
「ミリアから聞いてるわ……赤井君よね……神羅ちゃんのフィアンセの」
「神羅……どうなるんです?」
「我々の娘として引き取るよ」
ただ、呆然として、涙すら出なかった……彼女から俺の存在が消えてしまうなんて。
そんな残酷な未来なんて望んでいなかった。
神羅は、俺を忘れたまま、日本へといってしまった……
しかし、彼女は、生きている限り望みなんて捨てられなかった。
希望と一縷の光を信じて、歩き出した……彼女を守るために強くなると違って
さよなら愛しい君……
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