離脱
私達が、FBIのノックだと知られ、離脱したのは、捜査開始から、5年後だった。
なんとか、離脱して、FBIに戻ると、歓迎されたけれど、私は日本警視庁の特捜課の人間だから、報告書を提出して、帰国する前に赤井さんに誘われて、ディナーを共にしているときに
「神羅……愛してる」
その言葉に絶句した。
確かに5年間を共にして、そういう関係にもなり、離れがたい気がしていた。
「返事は」
『わ、私も好きです』
ふと優しく微笑まれて、何故かそれが、懐かしく感じて、違和感を抱いた。
私は、赤井さんを知っているの?
青い顔になり、冷や汗をかきはじめた彼女の瞼を降ろすように手をのせる。
「無理に思い出さなくていい」
『は、い』
キャップを被った少年が頭をよぎり、気づかないうちに
『シ、シュウちゃ、ん』
「!」
自分が呟いた名前を……
彼が拾っているなんて思ってもいなかった。
おかえり……愛おしい君
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