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果ては蒼々と 女神の双槍を継ぐ印付きpath2
砂漠の御旗に 天涯孤独少女とトパックpath3
メルトブラスト 貴族のご令嬢とアイクpath4
Finden du PHACT 流浪の剣聖とジル必読▼(共通注意事項)(公開話数:2・1・0・4)
※上記4作は世界観を共有しています。今後、各長編の主人公が別の長編にサブキャラクターとして登場することが極稀にあるかもしれません。
※ソフト発売から15年以上経っていますが、ネタバレを見ずにまっさらな気持ちでプレイしたいという方は引き返してください。最高のゲームなので初見の感動は大切にしてください。
※暴力、犯罪等の表現が含まれます。フィクションであり、これらの行為を推奨するものではありません。
※キャラクターの経歴や嗜好などはおよそゲームと設定資料集を参考にしていますが、筆者の独自解釈に拠る表現がされることもあります。
※原作ゲーム的演出として、本編の途中で各支援相手との支援会話CBAが発生することがあります。蒼炎だと支援会話は5回までという上限がありますが、本作では主人公もそれ以外のキャラクターも上限無視しています。暁の支援会話は誰とでも組める汎用のものでしたが、本作では個別の支援会話を創作予定です。
※主人公たちが物語に介入するにあたって、テリウス大陸の歴史に二次創作設定が追加され、それに伴って固定名をもつオリジナルキャラクターが登場したり、原作キャラクターの役割が一部改変されたりします。
※ボーレとミスト、マカロフとステラ、ジョフレとエリンシア、ユリシーズとルキノ、ネサラとリアーネ、サザとミカヤのCP描写を含みます。加えて、キルロイとワユ、ツイハークとイレース、ブラッドとローラもほんのりCP描写がされます。
※ゲームでは倒さなければならないはずのマイナーな敵将の一部が救済されることがある……かもしれません。
※その他、各作品の名前変換ページにも別途注意事項や作品傾向が記載されていますので、必ず目を通してください。
world view
※管理人が資料を熟読したうえで自分なりに纏めて綴っています。女神に祝福されし大地、テリウス。ベオクとラグズ二種族の対立が即ちこの大陸の歴史である。
▼忘れられた神話
古代、 母神アスタテューヌに創られしマンナズは、時を経てふたつの種族に分かたれた。神に近しい姿をもち、優れた知恵をもって言葉や道具を生み巧みに操るベオク。神と獣の狭間の姿をもち、竜、鳥、獣に化身して自らの野生の力を存分に発揮するラグズ。ベオクとラグズは次第に互いの優劣を競うようになり、熾烈な戦乱を繰り返すようになった。
女神は終わることのない同祖の子の争いを嘆き哀しみ、大いなる力を抑えきれず、巻き起こった大洪水はテリウスの地を残して世の大地をすべて海に消した。
これを悔いた女神アスタテューヌは、破壊をもたらした強大な己が力を捨て去るため、自身をふたつに分かつ。正の女神アスタルテと、負の女神ユンヌの誕生である。
負の女神ユンヌは正の女神アスタルテに抵抗し、二柱はベオクとラグズを挟んで対立した。テリウス全土を覆う大乱は、正の女神アスタルテの導きと加護を得たベオクの女剣士オルティナ・ラグズの獅子ソーン・黒竜デギンハンザーら
正の女神アスタルテは、負の女神ユンヌを相容れぬ存在として完全に消し去ろうとしたが、三雄と鷺の民エルランは彼女もまた女神の半身であるから消失は忍びないとして、一柱の女神に戻ることを願った。これを拒んだ正の女神アスタルテに、彼らは約定を交わす。
――女神が破壊を起こした原因は人々の争いであった。私たちが己の力だけで自らを律し、争いをなくすことができれば、負を司るご自身の半身を滅ぼさずとも良いのではないか。これからはベオクとラグズが争わない世界を育み、千年の間、大陸全土を巻き込むような戦乱を起こさぬと誓う。
正の女神アスタルテはこれを受け入れ、導きの塔で千年の眠りについた。千年の審判の時、両種族が等しく繁栄していなければ人は道を誤ったと見なし、罪を贖わせると言い残して。
負の女神ユンヌはエルランの
▼隠された真実
両女神が姿を消した世界を導くため、ベオクのオルティナとラグズのソーンは共にベグニオン王国を興した。他種族より際立って長寿である竜鱗族は、大陸の南西にデギンハンザーを王とするゴルドア王国を成立させた。
ベグニオン王国初代女王となったオルティナは、鷺の民エルランと結ばれた。二人はベオクとラグズの間で初めての子を成し、種族間の垣根もなくなっていくかに思えた。しかし、父エルランはその子が誕生した瞬間に化身能力と
――ベオクとラグズの間に生まれる子はラグズの親の力を奪うのみで、ベオクとしての特徴しかもたない。
エルランはラグズとしての存在意義を失ったうえ、唯一彼だけが可能だった女神の声を聞く役も全うできなくなり、絶望して自らの命を断とうとした。二人の結婚を祝福していたソーンとデギンハンザーも絶望し、そして危惧した。この事実が民に知れれば、種族間の溝はまた深まってしまう。想定外であったこの事実を女神に伝えようにも、エルランにはもうそれができない。
世界の均衡を保つために、エルランは隠れることを選んだ。子はオルティナの二人目の夫となったベオクとの間の子であることにされ、以降、ラグズとベオクの婚姻は女神の意志に反する禁忌とされた。
時が流れた。ラグズとベオクが交互に王となる約束は消え、力の強いラグズが王となる時代が続いていた。あるとき、オルティナの孫ヨーラムは女神の声を聞き、天啓を得る神使としてベオクの支持を集めた。ヨーラムの家からは三代続いて神使が生まれ、その三代目であるトリメニを擁するベオクの聖職者集団は元老院を組織してラグズの国王派と対立するようになる。
両派閥の争いはベグニオン全土を二分する激しい内乱になった。数年に及ぶ大抗争は、鳥翼族の長キオフの処刑という元老院の勝利で幕を閉じる。元老院は神使メシュアを皇帝に戴き、ベオクとラグズの国であったベグニオン王国はベオク優位のベグニオン帝国へと変貌した。
ベグニオン元年の始まりである。
内乱に参戦しなかった鷺の民を除き、ラグズは隷属を強いられた。ベオクは自分たちこそが最も女神に近しい完全なる民であるとして人間を自称し始め、選民意識の高まりと共に人間とそれ以外の半獣という差別的区分が明確となった。
最早ベオクと共存する道を見出せなくなったラグズは、新天地を求めて次々に帝国を脱していった。獣牙族は西のガリア大森林へ、鳥翼族の鷹と鴉の民は名もなき南の島々へ――。
▼現在の情勢
ベグニオン歴645年。テリウス大陸には七つの国が在る。
賢王ラモンが統治するクリミア王国。大陸北西に位置する。元はベグニオン帝国元老院内のラグズ協調派が分離した一派であった。ガリア王国とは友好関係にあり、白昼にラグズが出歩ける唯一のベオクの国といわれる。武力では他国に劣り、傭兵や私兵が民間で組織されることを黙認している。
狂王アシュナードが君臨するデイン王国。大陸北東に位置する。クリミア王国の影響でラグズ勢力と和平を結んだベグニオン帝国元老院から分裂した、反ラグズを掲げるベオク至上主義国家である。四駿と呼ばれる王直属の四将軍をはじめ強い軍事力を持ち、中央集権の色が強い。
神使サナキを擁するベグニオン帝国。大陸東部を広く占めるテリウス最大最強の国家である。かつてはゴルドア王国を除く大陸全土に勢力を誇っていた。現在、クリミアとデインの両国はベグニオンを宗主国と仰ぐ。政権は神使派と元老院派が水面下で争っているという。
黒竜王デギンハンザーが指導するゴルドア王国。大陸南西に位置する。ベグニオンの次に古い歴史を持つ竜鱗族の国である。建国以来一貫して中立姿勢を保ち、同属内でも争ったことがない。長らく殆どの国交を絶っており、諸外国は未知の国として見ている。
獅子王カイネギスが纏め上げるガリア王国。大陸西部の樹海と大森林を領土とする。かつてベグニオン帝国から逃れた獣牙族が興した国であるが、クリミアとは建国当時から同盟を結んでおり、民の二割程度はベオクという親ベオクの急先鋒である。
鷹王ティバーンが率いるフェニキス王国。大陸南にあるフェニキス諸島のうち西の島を国土とする、鳥翼族は鷹の民の国である。ベグニオン帝国との関係改善を目指し交易を行ったこともあったが、強硬なラグズ支配・排斥の動きを見て反発。現在は奴隷船や私掠船を標的とし「船を持たない海賊」と恐れられる。
鴉王ネサラを頭とするキルヴァス王国。大陸南にあるフェニキス諸島のうち東のキルヴァス島を領有する、鳥翼族は鴉の民の国である。フェニキス王国から分裂する形で生まれたこの国家は、諜報・誘拐・暗殺その他あらゆる影の仕事を金次第で請け負い、諸外国を相手に奸智をもって抗する。
――七つの国は、微妙な均衡で安定を保っていたかに思われた。
characters
※ここではデフォルト名でご紹介しています。
Lita
リタ ▼PERSONAL DATA種族 :ベオク
クラス :槍闘士【ハルバーディア】
→聖槍使い【ホーリーランサー】
属性 :水
出身 :セリノス
趣味 :散歩、読書
特技 :暗記、人柄を見抜くこと
大切なもの:ヤクシの石
好きなもの:人の優しさ
嫌いなもの:人の醜悪さ
外見年齢 :22
theme song :『たった1つの想い』KOKIA
『果ては蒼々と』の主人公。クリミア城下の外れに暮らす、ラグズの血を引く印付き。若く見えるが実年齢はその三倍以上である。先祖はテリウス大陸の歴史に大きく関わっており、女神に賜ったという神器の双槍を受け継いでいる。
Fuley
フゥリ ▼PERSONAL DATA種族 :ベオク
年齢 :15→18
クラス :盗賊【シーフ】
→義賊【フスティシア】
属性 :風
出身 :ベグニオン
趣味 :服作り
特技 :木登り
大切なもの:愛刀
好きなもの:温かい食事
嫌いなもの:元老院
theme song :『センチメンタル症候群』Hello Sleepwalkers
『砂漠の御旗に』の主人公。天涯孤独となった元帝国貴族の少女。寡黙で小柄。大切な人を喪って以来、表情が乏しく、冷たい雰囲気を醸す。自分を拾ったフォルカを師と仰ぎ、仕事が与えられない間は義賊の真似事をして過ごす。
Clara
クラーラ ▼PERSONAL DATA種族 :ベオク
年齢 :18→21
クラス :嵐の賢者【ストームセイジ】
→大賢者(嵐)【アークセイジ】
属性 :天
出身 :ベグニオン
趣味 :動植物を愛でる
特技 :天気予報
大切なもの:初志
好きなもの:満天の星空
嫌いなもの:諦念
theme song :『羅針鳥』Primo
『メルトブラスト』の主人公。神使派の帝国貴族の家で大切に育てられたご令嬢。七歳のときに天才的な魔道の素質を顕わにして以来、魔道や戦策の英才教育を受けてきた。若くして魔道将軍となり、神使サナキの船上護衛を拝命する。
Sven
セヴェン ▼PERSONAL DATA種族 :ベオク
クラス :流浪の剣聖【ワンダーラスター】
属性 :地
出身 :デイン
趣味 :料理
特技 :動体視力が良い
大切なもの:愛
好きなもの:寛容
嫌いなもの:傲慢
外見年齢 :20
theme song :『トイパトリオット』米津玄師
『Finden du PHACT』の主人公。デイン王家の生き残り。訳あって身分を隠し、剣で日銭を稼いではテリウス大陸中を旅している。流浪の剣聖を自称する。愛用武器は鋼の大剣。港町トハの自警団に一時的に雇われる。
and more …
chronology
※原作や設定資料集でも不明な事柄の捏造、二次創作を多分に含みます。物語世界の歴史の一端を、以下に年表で記す。