ノベライズ再読
『このほの』更新のために復習したくなったので、発行済の公式ノベライズを読み直ししてみたのですよ。コミックスの過去編や最終章のネタバレを初っ端からかましていくスタイルの連載『このほの』、ノベライズで明かされる話もばんばん組み込んでいく予定なので。勿論、データブックに載ってる短編も。現時点で、今後展開予定の大雑把なあらすじだけをメモしたものが既に２万字を超えてたり。ちゃんと完結させろよ、自分……。
鰤は一気読みしたときの面白さが半端じゃない。やっぱり世界観が好きだなと思う今日この頃。
阿万門ナユラ、痣城剣八、雨露柘榴、ロカ・パラミア、ピカロ、シエン、綱彌代時灘、産絹彦禰……ノベライズに登場する彼ら彼女ら、みんないいキャラしてると思います。それに本編の裏だったり行間だったりが補完されて伏線回収も爽快で、初めて読んだ時は捲る手が止まりませんでした。鰤は好きだけどコミックスしか読んでないという人がいたら是非読んでみてください。
仮面の軍勢が護廷復隊する経緯、一護に再び死神の力を渡すために奔走するルキア、滅却師の手から四十六室を守る吉良、七代目から十一代目に渡るまでの剣八の歴史、ドン観音寺が繰り広げる勇姿、藍染敗北後の虚圏の情勢、ルキアと恋次の結婚式、友を失った東仙の過去、瀞霊廷通信のための取材でジャーナリズムを遺憾無く発揮する檜佐木……これら全て詰まってしかも面白い。
松原先生は大勢のキャラ達による愉快な一幕を、成田先生は新キャラを生み出し介入させることでお馴染みキャラの新たな側面を、それぞれ描くのが上手いなと思います。というか、コミックスに登場していない新キャラを出してくるのに違和感もないし面白いし、何よりそのキャラが魅力的で好きにならざるを得なくて流石だな、と。自分も主人公とオリキャラをそんな風に描いていきたいなあ。
ところで、檜佐木さんが主人公であるラストノベライズ第2弾2巻の発売はまだですか。先生の体のご都合などが芳しくなかったらしく、17年冬発売予定だったのにだいぶ押してるんですよね。早く読みたい。特に銀城空吾と浮竹隊長のあれこれが気になります。あと、檜佐木さんが綱彌代に一泡吹かせてくれるかな？と期待してます。
1巻のあるシーン、東仙さんの｢ツナヤシロ様です……か……。……。……？｣って、私も読んでて東仙さんと一緒に混乱しました。そこに行くまで、相手はてっきりあの人だと思っていたので……。
漫画作品のノベライズって定石ならお祭り要素であって、アニメオリジナルストーリーみたく追加任務だとか夏だ水着だとか寄って集って勝負だ！とかいうのが多いではないですか。ファンサービスっぽく。でも鰤のノベライズに関してはこれ、外伝というより丸っきり本編って言っていいんじゃないですかね。作家陣が原作をこよなく愛しているからこそ書けるものだと思います。
総括、痣城剣八が尊い。