‐『彼人かのひとの断章』を読むにあたって‐



 「0」と数字付けしたこの部は少々分かりづらい構成になっていますので、はじめに説明と注意をさせていただきます。
 不必要と思われればこのページは読み飛ばしていただいても結構です。

 『果ては蒼々と』は第1部からが原作沿いの“本編”となります。本編では、主人公リタをはじめ様々な登場人物が過去の出来事を回想したり、その過去を知っている前提で話が進んだりします。しかし基本として、本編中では「過去の時間軸に立った視点」での語りは挟まれません。ベグニオン歴645年から、時系列通り、時間の流れ通りに物語が進行していく仕様になります。長い回想や過去話を途中に入れて流れを切りたくないと思ったからです。

 この第0部に収録されるのは、連作4つの主人公たちに関係するベグニオン歴644年以前のテリウス大陸を舞台とした過去の物語です。
 そして、ここでは本編とは違い各話の並びは時系列順ではありません。5年前の物語の次のページは、その10年前だったり、1年後だったりするかもしれません。“断章”です。

※目次の表記は以下のようになっています。

・タイトル左の「-数字」は、ベグニオン歴645年から何年前かを表しています。
・タイトル左の「???」は、ベグニオン元年より昔のいつかであることを意味しています。
・タイトル右の人物名は、その断章における主人公が誰なのかを表しています。
・タイトル右の「???」は、主人公が誰なのかが意図的に伏せられていることを意味しています。

 断章を読んでから本編を読むのと、本編を読んでから断章を読むのとでは、印象が変わってくるところがあると思います。
 前者でいけば、予め登場人物たちと過去の記憶を共有して本編を読むことが出来るでしょう。
 後者でいけば、本編で謎だった点や感情移入出来なかった点について、新たに真相を知ることが出来るでしょう。
 タイトル左に表記されている年を頼りに、時系列順に読んでしまうというのもまた自由です。どういった順番で読むかはお任せします。というより、どんな順番であろうと読んでいただけるならそれだけで有難い限りです。

 ややこしく変に凝っているのは筆者の趣味とこだわりゆえですので、もし苦情が入っても改善される見込みは皆無となります。ご了承ください。

 ここまで目を通していただき、誠にありがとうございました。

 『蒼炎の軌跡』15周年を迎えたこの日から、長年大切に温めてきた二次創作物語を綴り始められること、大変嬉しく思います。
 それでは以後、ゆっくりではありますが筆者なりにテリウス大陸への愛を込めに込めて執筆して参ります。どうぞお手柔らかによろしくお願いします。