ポートマフィアの皆さんと(メモ)
※中也くん
「中也くんは一緒にいると楽で良いです」
「なっ……!!」
火が付いたかのように一瞬で赤くなる顔。
「な、何馬鹿な事言ってやがる!」
こてん、と首をかしげながら言った。
「好きだなんて言ってないですよ?」
「心を読むな!」
「そのくらい読まなくても……」
バッとすごい勢いで背を向けられてしまった。
帽子に隠れていない耳と首筋が真っ赤です、なんて他人事のように思う。
まあ、実際他人事なのですが。
「中也くんは裏表のあまりない方なので、言葉を素直に受け止めることができるので余計な気を回さなくて済むので楽だなぁ、とその程度のお話ですが?」
ほんと、どこかの腹黒幹部さんとは違って。
※織田作さん
「今度、私に読ませてください。織田作さんの書いた小説」
悪戯っぽく笑うその顔にどこかほっとした自分がいた。
ああ、お前はやっとそんな顔ができるようになったんだな。
※安吾さん
「やっと2人きりでお会いすることができましたね、安吾さん」
「ええ、そうですね」
彼とは太宰くんと一緒でしか会ったことがない。
まるで2人で会うのを避けられていたかのように。
まるで私の異能を避けるかのように。
「態とではなかったのですよ、アスカさん」
「そうでしょうね。異能特務課の坂口安吾さん」
早く、一刻も早く織田作さんに会わなければ。
彼はもうこの台本に巻き込まれている。
洋食屋のおじさんも、あの優しい子どもたちも。
「もう手遅れだと思いますけどね」
そうかもしれない。
でも、
「それでも私は行きます」
早く、行かなきゃ。
「4人で一緒にいる時間、結構気に入ってました」
太宰くんと織田作さんと安吾さん。
皆、好きだった。
※太宰くんと中也くん
「中也くん!助けて下さい!腹黒幹部が私のことをいじめてきます!」
「中也!アスカが私と一緒に川に飛び込んでくれないって言うのだよ!」
小柄な少女と俺よりちっとばかし背の高い青鯖野郎が騒々しく俺の目の前に現れた。
ったく、毎度毎度なんなんだこいつらは。
「よし手前等、歯ァ食いしばってそこに並びやがれ」
※芥川くん
こほこほと咳込む音がして振り向くと黒い姿があった。
「芥川くん、相変わらず具合悪そうですね」
「余計なお世話だ」
どうも芥川くんは私に対してあたりが強い。
きっとあれだろう。
太宰くんのことが好きすぎるのだろう。
「太宰くんなら今は外に出てますよ。伝言があるなら預かりますけど?」
「貴様は目上の者への態度がまるでなってないな。あの方をそんな風に」
「確かに直属の上司ですけど、歳が一緒なのでそうして欲しいという本人からの注文なのですが?」
それを否定されたら私はどうすればいいのですか?
そして、太宰くんの良さを教えてくれませんか?
正直私にはわかりません。