もうどうにもとまらない


トド「え? 十四松兄さんのしゃっくりが止まらない?」
十四「うん、ヒック、そう。イック」
カラ「それはツラいだろう」
おそ「知ってるか、おまえら。しゃっくりってのはな、しゃっくり虫がノドに入って起きるから、驚かして追い出すといいんだぞ」
チョロ「いねーよそんな虫! しゃくとり虫ならいるけど」
カラ「でも驚かすのはイイ案かもしれないな」
???「驚かすことに関しては、ミーに任せるザンス!」
おそ「お前は……イヤミ!」
トド「ていうか、イヤミは驚かされる側でしょ?」
イヤミ「いつも驚かされているミーだからこそ、相手を驚かす方法にも長けているものザンスよ」
おそ「なるほど〜」
チョロ「えっ、そういうモン?」
一「(その割にさっきの登場は普通だったけどな……)」
イヤミ「加えて、これでもミーはお化け屋敷にスカウトされた実績もあるザンス」
チョロ「イヤミはそれでいいのか……?」
十四「ヒャック、どうやって驚かしてくれんの? ウィック」
イヤミ「ウヒョヒョ、ちょーっと居間をお借りするザンスよ」
一同「?」


イヤミ「準備完了〜。六つ子の皆さん、いらっしゃーい」
おそ「別に十四松だけでいいんだけど……ま、気になるし」
 ぞろぞろ
イヤミ「(ウッヒョ〜! まんまと罠にハマってくれたザンス! 日頃の恨み、ここで晴らさせてもらうザンスよ〜)」
十四「シック、シャック、どんどんひどくなってる気がする〜」
トド「早く十四松兄さんを驚かさないと。イヤミ、とりあえずどうすればいい?」
イヤミ「まずは、そこの戸棚を開けてみてちょ」
十四「よーし、うわっ! ハトが出てきた! シェック」
イヤミ「次に、隣のふすまを開いてみてちょーよ!」
おそ「そ、それは俺がなくしたと思ってた秘蔵のAV!」
チョロ「しかもレンタルって書いてあるし! オイコラ長男!」
イヤミ「最後に、そこの黄色いボールに乗るザンスー!!」
十四「ウィック、よいしょっと、エック……あれ? な、何かでっかくなってきた!? シェーック」
おそ「わああああ爆発するぞ!!」

 ボカーン

おそ「ケホッ……おい! 何すんだよイヤミ!」
十四「そうだそうだー!」
イヤミ「でも、治ったザンショ?」
十四「?……!? ホントだ、治ったーーー!!!」
トド「よかったね、十四松兄さん」
一「まさか普通に治るとは」
チョロ「やればできるじゃん、イヤミ」
カラ「見直したぜ」
イヤミ「ウッヒョーーー感謝ならいくらでも貰うザンス。ついでに治療代も欲しいところザンスが……今日はここでおいとまするザンショ」
一同「いやあ、よかったね。よかったよかった」

おそ「――って、よくない! 家崩れてるから! 全っ然よくないからー! イヤミてめええええ」

イヤミ「ウッヒョヒョヒョ、いつかの仕返しザンス。ヒック ん? ヒャック おわっ!? ま、まさか……シャック
今度はミーのしゃっくりが止まらなくなったザンス〜〜〜!! シェーーーーーック」

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