童心をわすれない


十四「こどもの日だーーーーーーーーーーーー」
カラ「十四松ー! 降りてこいジュウシマァーツ! こどもの日は、こいのぼりと一緒に登る日じゃなァーい!」
おそ「あ、何かこれCMで見たことある」
トド「懐かしいねーそれ。燃焼系♪燃焼系♪」
チョロ「あ、降りて来た」
おそ「アーミノ式、ジャン♪ 腕の筋力すごいな〜十四松」
カラ「まったく、驚かせないでくれ……」

十四「こどもの日だコラーーーーーーー」
おそ「一松、どうしたのそのヒゲ」
一「ヒゲ……あっ、本当だ。おい、十四松。十四松〜!」
トド「もしかして、こいのぼりにちなんで鯉のヒゲを描かれたってこと? ププッ」
一「(ムッ)」
トド「あれ、その手にある油性ペンは……ちょっと! 八つ当たりはやめてよ! イヤーーーー」

トド「シクシクシク……」
チョロ「いくら何でも十四松、はしゃぎすぎじゃない?」
おそ「さっきなんてカラ松つかまえてタンゴ踊ってたしな」
カラ「フッ、悪くはなかったぜ……」
トド「で、十四松兄さんがこんなに元気な理由でしょ? 多分、今日がこどもの日で5月5日だからだと思う。五男だから」
おそ・カラ・一「あぁ〜」
チョロ「えぇ〜……」
十四「みんな何話してるの?」
おそ「!! 十四松、おまえ……何で柏餅の格好!?」
トド「どうしたのその着ぐるみ!」
十四「母さんが今日のおやつは柏餅だって」
チョロ「それで!?」

カラ「モグモグ……」
おそ「柏餅うまいね」
チョロ「いやそれはわかるけどさ、十四松いつまであの格好なの」
一「いいんじゃない? 別に」
トド「この調子だと、今日は一日中ずっと柏餅の着ぐるみのままだよ。たぶん、寝る時も……」
一同「…………」
チョロ「何ていうか、悪意がない分、よけいにタチが悪いよね」
おそ「だからって、どーすんだよ」
トド「そういえば……! この前ファミレスに行ったんだよね」
おそ「えっ、誰と!?」
チョロ「一人で!?」
カラ「またバイトかトッティ」
トド「おーい、十四松兄さーん」
十四「なあにー?」
トド「近くのファミレスで、今日なんとお子様ランチが半額なんだって! 一緒に食べに行こうよー」
おそ「トッティ! 俺も俺も」
チョロ「おそ松兄さん何便乗してんの!」
十四「おこさま、ランチ……ううううう、行くーーー!!!」
 スポーン
カラ「十四松が、キャストオフした!」
トド「そして当たり前のようにパンイチ!」
おそ「てっきり俺は全裸かと……」
一「十四松、またパフェ食べようぜ。トッティのおごりで」
十四「パフェも食べられるの!? やったー!! ありがとう、トッティ!」
トド「しょうがないなぁ。それじゃあ、三人で行こっか♪ 十四松兄さんは服着てね」
十四「うん!」
一「ああ」
おそ「ちょっと、三人て!」
カラ「なぁぜ俺たちを連れて行かない、ブラザー!」
チョロ「上二人はいいとして、何で僕まで置いて行くのさ!」
トド「さぁ、行こ行こ〜」
三人「待ってくれよ、トッティ〜〜〜!!!」



トド「お子様ランチ半額は小学生以下のみ!? って、普通に考えたらそりゃそうか……」チラッ
十四「(キラキラ)」
一「楽しみだな十四松」
トド「……ねぇ二人とも、パフェはまた今度に――」
十四「新作のスペシャルジャンボパフェも、楽しみだね〜」
トド「せめて普通のものにして〜!!」

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