暑さにやられた頓珍漢


十四「あつい、あついよ〜」 ぐったり
 ドタドタドタ…… バン!
おそ「十四松! 冷凍庫の奥にアイス残ってた! ポッキンして食おうぜ!」
十四「マジで!?」

おそ「行くぞー……ふんっ!」
 ぐにっ
おそ「ありゃ、上手く折れなかった。俺の膝もなまったかな」
十四「ねじったら取れるよ! ふんんんんん!!」
おそ「お、お前までねじれる必要はねーから! 雑巾みたいになってるって!」
十四「あっ、折れたー!」
おそ「十四松の骨か!?」
十四「いや、アイスが」
おそ「よし食べよう」

 1分後――
十四「もうなくなっちゃった」
おそ「食うの早っ! でも確かに1本じゃ足りないよなー。余計に欲しくなるっていうか、でもこの暑さの中買いに行きたくないっていうか、そもそも買って来ても冷やして凍らせるまでに時間が掛かって面倒っていうか」
十四「おそ松兄さん、いいの見つけた!」
おそ「お、何だ? アイスか!?」 バシャッ
十四「あははー、水鉄砲ー! すっごいリアルな銃のやつ!」
おそ「この、やったなー」


 数時間後――
おそ「はぁ、はぁ……そうだ、俺、アイス食いたいんだった……」
十四「僕も……」
おそ「もう限界だ! アイス、何でもいいから買いに行こう! 近くの駄菓子屋にでも」
十四「やったー! 僕、10円しか持ってないけど!」
おそ「わかった、今回は特別に貸しとくぜ。楽しい勝負だったからな」
十四「おそ松兄さん……ありがとう!」
おそ「しかしこのまま行くと、俺たち暑さと日差しで真っ黒になるぜ」
十四「トド松の日傘! は、持って行ってるみたい」
おそ「う〜ん、そうだ! 何か顔に被って行こう! そうすりゃ虫にも刺されないし」
十四「ナイスアイデア〜! 僕のプロレスマスクならあるよ!」
おそ「よっしゃ、着けるぞ! ……結構蒸れるなぁ」
十四「水鉄砲も持って行こうよ! チャージ満タン! いつでもオッケー!」
おそ「準備はできたな……じゃあ、行くぜ!」



「強盗だーーーーーー!!!!!」



 その後、近所の子供たちが来て何とか理解してもらえた。ついでに水鉄砲で遊んだ。

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