雪やこんこん、冷やこんこん


十四「雪だーーーー!!」
おそ「う〜、外は寒いなぁ。早くもコタツが恋しいよ」
トド「冷たい風も吹いてるし、こりゃ積もるわけだね」
おそ「ちょっと待てトド松。お前、そのぬくそうな耳は何だよ」
トド「イヤーマフだけど」
おそ「そりゃ俺にもわかるよ! お前だけずりーだろ」
トド「真冬の防寒は大事だよ。チョロ松兄さんは手袋してるし」
チョロ「しもやけになったら大変だからね。一松だって腹巻して来たって言うし」
一「腹冷やしたくないし。十四松なんてマフラーだよ」
十四「サンタさんに貰ったんだ〜! あったかいよー! あはは」
トド「(十四松兄さんのマフラーからただよう女子力と手編み感はまさか……まさかね……)」
おそ「カラ松にいたっては服装ごと俺らとちげーし!!」
トド「カラ松兄さんはいつもの革ジャンだから!」
カラ「フッ……実はこれな、ベルトのバックルが冷たい」
トド「じゃあ外せよ!!」
おそ「なんだよ。みんなだけ防寒対策しやがって。俺だけのけ者にするなよなー」
十四「……わーっ!!!」
おそ「うわーっ!! ちょっ、突然のタックル!? 俺今寒くて体動かな――」
十四「おしくらまんじゅう、しよう! ね!?」
トド「はは、十四松兄さんらしいや」
一「まあ、悪くないかも」
チョロ「せっかく6人もいるしね」
カラ「兄弟の団結力を見せる時だな」
おそ「お前ら……」


十四「おっしくら、ヨイショー!」
トド「ちょ、ちょっと待って。やっぱり耳当て外すから」
おそ「そんなオシャレなもん付けてくるからだ、ははっ」
チョロ「うわっ何か手に冷たいものが」
一「クソ松、ベルト冷たい」
カラ「今外す!!」
チョロ「って、ズボンまで脱げてるから!」
一「十四松、雪玉ある?」
十四「あい」
カラ「や、やめ、素足に向けてそれを投げるのはやめるんだ! あっ、つめた!!!」
おそ「お、今度は雪合戦か? いいね〜」
トド「おそ松兄さんテンション上がりすぎ」
おそ「うるせ、気取ってんじゃねぇよっと」
トド「わぷっ! 顔はずるいよ〜! ノーカンだからね!」
おそ「よし、それじゃあ3対3に分かれて、勝った方が今日のおやつを譲るってことで〜」
チョロ「いつの間にか勝負事になってるし! もう、仕方ないなあ」
十四「負けないぞー!!」
一「もう帰りたいんだけど……おぶっ」
カラ「あっ。ヘッドアタックにするつもりは、なかったん、だが……」
一「覚悟しろ、クソ松」
おそ「本気を出した時の一松はヤバイ」
トド「油断したらダメだよ、おそ松兄さん!」
おそ「やったな〜!」
十四「あっははは! 寒くても楽しーね!!」



おそ「〜〜っくし! しんぶんしっ!」
チョロ「だから何で新聞紙……ゴホ、ゴホッ」
トド「耳や手が痛い……」
十四「僕もしもやけ〜」
一「やらなきゃよかった」
カラ「全身が熱を帯び……視界が、スパイラル……」
おそ「結局、6人そろって風邪引くのな!」

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