鬼は外からやってくる


トド「あれ? 母さんは?」
カラ「マミーなら豆を買いに行ったようだ。今日は節分だからな」
おそ「どうせならおつまみも頼めばよかったよ〜」
トド「それくらい自分で買いに行きなよ。外、雨だけど」
 ピンポーン
カラ「こんな日に来客か……さては鬼か? それとも蛇が出るか?」
トド「はいはい。おそ松兄さん……は出る気がないとして、しょうがないから僕が行くよ」

トド「今出まーす」
 ガラッ
トド「…………鬼!?」
チョロ「チョロ松とー」
一「一松のー」
「「デリバリーコント」」
チョロ「本当はむなしい『泣いた赤鬼』」
トド「えっ……えっ?」
一「――人間と仲良くなりたい。友達がほしい……」
チョロ「赤鬼くん。だったらいい作戦があるよ」
一「何だい、青鬼くん」
チョロ「ここに一台のパソコンがあるね」
一「はぁ……」
チョロ「顔を合わせずに済むネットの世界でなら、友達もできるはずだ!」
一「……いや、俺、そういうの求めてないんで」
チョロ「えっ」
一「だいたい、人間とは限らないでしょそれ。それにネカマだったらどーしてくれんの」
チョロ「そ、それは……」
??「僕にいい考えがある!」
チョロ「その声は!?」
一「いい考えって何」
??「僕がわざと人間たちを困らせるから、そこを君達が助けるんだ! こんな風に!」
 デデン!
十四「悪い子はいねぇが〜」
トド「それ、なまはげ!!」
十四「いやあ、節分だから鬼が必要だと思いましてー」
一「ドッキリ、みたいな」
トド「でもまだ豆ないよ」
「「えっ」」
おそ「さっきから何やってんだよ、おまえら!」
トド「おそ松兄さん! よかった。3人の鬼に何とか言ってやってよ」
おそ「赤鬼つったら俺だろ!? 出番取るなよな、ったく……」
トド「そっち!?」
カラ「ちなみに青鬼は俺だ」
トド「聞いてないから!」
チョロ「そういうと思って、他の色も用意しておいたよ。十四松」
十四「あい」

 そして……

おそ「確かに俺が赤鬼、カラ松は青鬼つったけどなぁ……全員鬼になってどーすんだよ!! 誰が誰に豆ぶつけんだよ!」
十四「わー、戦隊ヒーローができそう!」
おそ「それはもうやったから!」

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