演習試験。
赤点である。
試験が開始されてすぐに決着を付けないと眠らされてしまうので、スタートの合図と同時にミッドナイト先生に駆け寄り、膝蹴りをした。
これが防がれるのは想定していた。
しかし悔しいことには悔しい。
思わず言ってしまったのだ。
「うぅ、くっそーー!!」
そして私は大きく息を吸い、体勢を立て直した。
そう、この時息を吸ってしまったのである。
もちろんすぐに眠気に襲われてぐっすり寝てしまった。
目が覚めた時には残念ながら実技クリアならず。
残念すぎる。
* * *
「皆…土産話っひぐ、楽しみに…うう、してるっ…がら!」
「まっまだわかんないよどんでん返しがあるかもしれないよ…!」
「緑谷それ口にしたらなくなるパターンだ…」
ムカッときたので緑谷くんの背中をグーでドコドコ叩いていると、上鳴くんがものすごい剣幕で緑谷くんに目潰しした。
「試験で赤点取ったら林間合宿行けずに補習地獄!そして俺らは実技クリアならず!これでまだわからんのなら貴様らの偏差値は猿以下だ!!」
「落ち着けよ、長え」
瀬呂くんよ、これが落ち着いていられるか。
──カァン!!
「予鈴が鳴ったら席につけ」
相澤先生が…来た……。
「おはよう。今回の期末テストだが…残念ながら赤点が出た。したがって……林間合宿は全員行きます」
「どんでんがえしだあ!!」
良かった。
私も林間合宿へ行けるのだ。
「筆記の方はゼロ。実技で切島・上鳴・芦戸・砂藤・豹野 あと瀬呂が赤点だ」
瀬呂くんもか。
生徒に勝ち筋を残しつつ課題との向き合い方を見ていたそうだ。
本気で叩きつぶすというのも追い込むための言葉だったと。
「そもそも林間合宿は強化合宿だ。赤点取った奴こそここで力をつけてもらわなきゃならん。合理的虚偽ってやつさ」
「ゴーリテキキョギィイー!!」
しかし赤点には別途に補習時間が設けられていて、かなりキツい合宿になると言われた。
「まだら、顔がすごいことになってるぞ」
「し、焦凍くん……ほっといてや……」
面白いものを見るような顔で言われたものだからムッとする。
「なんかもう言われなくても自分でも分かってきたよ、間抜けなんが私の欠点──課題なんやろうね」
「直ればいいけどな」
面白そうに言いやがって……。
まあしかし、明日は休みなのでA組ほぼみんなで買い物に行くことになった。
これは楽しみなので良かったということにしておこう。
焦凍くんは行かないらしいけれど。
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