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三澄 深透(デフォルト名)
23歳、173cm、60kg。或る骨董屋の女主人。
水分操作の異能力者であり、本職はポートマフィア準幹部。
淑やかで、清廉で、獰猛な人。
物腰穏やかで常に柔い笑みを浮かべているので勘違いしそうになるが、生粋の
悪人でありマフィアになるべくしてなった人。
好きな物は雨の日、珈琲、骨董屋
嫌いな物は乾燥した日、市販の傘
蛸脚のように伸びた
深縹色の髪と、異能使用時には横に瞳孔が開く
鳩羽色の眼が特徴。
真黒の
肩掛外套と黒傘を愛用している。黒傘は深透の得物であり、約11kgの鋼鉄製の骨と防弾の
生地で出来ている。
首元には或る人から贈呈されたチョーカーがあり、曰く「手前には其れが似合う」との事。
一時期「見目から組織の狗に成れという事かしら…」と悩んだが、今は好んで付けている。
太宰、中也とはほぼ同時期に
組織に入っている同期であり、同僚。気付けば暇な時の遊び場が深透の骨董屋になっていたし、2人の私物がちらほら見受けられる。深透曰く「此処は何時から宿屋になったの?」との事。
恐らく一番近くで"双黒"を見てきた人であり、時には2人の為の舞台を仕立てあげ、時には巻き込み巻き込まれてきた。
(深透の時系列は
此方に)
異能力
―――《
泥濘從這出づる
睡蓮》
視界に入った水分を操作する異能力。
不純物であっても水分さえ含まれていれば海や雨、人間他生物、植物に含まれた水等対象は問わない。
また、無から水を生成したり、水の状態変化を起こす等は不可。
深透の体内水分は全て異能の操作下にある。
自身の体内水分を重力(地面)と逆の方向に圧力を加え続ける事で一時的に浮遊、それに加えて大気中の水(湿気)を利用して擬似的な水中を作り出す事で陸上であっても
泳ぐような移動をする。
「視える限り喰らってしまうから大変なのよ」と云うのが本人談。視界にある限り操作が出来てしまうので、普段は
指鳴らしで制御している。
本来は《
泥濘從這出づる
睡蓮》
深透の異能力は其の身に余りある程膨大であり、態と詠み方を違える事で本来の威力を抑えている。此方を使うと、精神が異能に
寄り過ぎる為、気合いで乗り切るしかない時のみ使用する。
骨董屋
両親が遺した形見であり、深透の自宅。
異国情緒ある二階建ての白亜の建物。豪邸、という程では無いが一人で住むには些か寂しい。
見目は古いものの設備は全て最新。市街から離れた路地裏にひっそりと建っており、人通りも車通りも少ない。
"骨董屋"とは名ばかりで経営はしていないが、一階はまるで店内のような造りになっており、外ツ国の雑貨や骨董品が無造作に並んでいる。奥には深透の執務室と客間、キッチン、浴室。
二階には深透の寝室と使用していない部屋が幾つか。またその内の一室には
墓石のような彫刻が立ち並ぶ部屋があるとか、無いとか。
両親
両名共ポートマフィアの構成員であり、故人。
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三澄 藍子
深透の母。軍人気質で勝気、サッパリした女性。幹部『大佐』の部下であり、彼を父のように慕っていた。出自は不明だが『大佐』に拾われ、育てられたという。
水操作の異能力者であり、液体状の水の操作が可能。深透と同様に水の状態変化、無からの生成は出来ない。
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三澄 澄清
深透の父。陰険で粘着質な男性。組織の
暗殺者であり、取り柄は藍子一筋な所のみ。
存在隠匿の異能力者。代々受け継がれている異能であり、条件が厳しい為に発動させた者は澄清の他にいない。
条件は「命の喪失」と「他者への愛」
この二つが揃って初めて発現する異能であり、結果自身の死と引き換えに「深透が許した者でないと侵入は疎か、存在すら知り得ない骨董屋」を作り上げた。
故に骨董屋が在る事すら認識出来ず、万が一近付けたとしても離れるように作用する。深透は「不可侵の
呪いある場所」と呼んでいる。