凜の義妹設定
少女−名前は遠坂邸から葵と凜と同じように去っていた。
・・・のだが、何故か聖杯戦争真っ只中に少女だけが時臣のもとに残されたかは数時間前にさかのぼる。
名前は、遠坂邸の玄関のはっていた。
彼女は以前無くした指輪を探していた。
それは、雁夜叔父さんが旅行のお土産としてくれたモノだった。彼女にはその指輪はまだ大きかったためチェーンに通してネックレスとしていた。彼女はそれがお気に入りで毎日つけていたのだが、出発当日チェーンが切れて落としてしまった。
一時は忘れようとしてがどうしても諦めきれず、黙って遠坂邸に戻ってきていた。
「見つからないな。」
かれこれ1時間は探していたが全く見つからない。もう無理なのではと、彼女が涙ぐんだ時だった。
「何をしている。」
後ろから知らない声。
振り向くと金髪の男が腕を組み立っていた。
「えっと、なくした指輪を探しているのです。」
普通、見知らぬ男がいたら怖がるのだが、少女にとってこの男は浮世離れした存在に見え神々しくも見えた。 それもそのはず、彼は最古の英雄ギルガメッシュなのだから。
「ほう、なくしたのは金の指輪か?」
「は、はい。金の指輪で小さな赤い石がうめてあるモノです。」
名前は一瞬答えるのを戸惑った。ギルガメッシュが言った言葉が昔読んだ、泉にオノを落としたキコリの話の台詞と似ていたからだ。だが、金の指輪であるのは事実なのでありのまま答えた。
「なくしたのなら別の指輪を買えばよかろう。」
「叔父さんからもらったものなんです。私にとって初めてのプレゼントなんです。だからどうしても見つけたくて・・・。」
すると男は手を差し出した。その手にはなくしたはずのモノ。
「王から進物だ。有り難く、頂戴せよ。」
「っ!!ありがとうございます。」
名前は大きく頭を下げ、先ほどの悲しげな表情とうってかわり、笑顔でギルガメッシュから指輪受けとった。
他愛ないことよ、と涼しげな顔でこたえた。
「そういえば、お兄さんはどちらさまでしょうか?」
「我を知らぬというのか、最古の英雄を。」
名前は少し考えた。以前図書館で最古の英雄が載っていた本を読んだはず・・・確かタイトルは
「ギルガメッシュ様?」
「そうよ。」
つまり彼は今回の聖杯戦争におけるサーヴァントかと名前は考えた。
「貴様は、時臣の娘か?」
名前は首を縦にふる。
「それにしては思慮にかけるな。今が何の時か知っておるだろう。」
「は、はい。」
名前は怒られたと思いシュンとする。
ギルガメッシュは溜め息をつく。
「まあ、よい。名は?」
「名前です。」
覚えておこうとギルガメッシュが名前に背を向けようとした。
「あの、ギルガメッシュ様」
「何だ」
名前はギルガメッシュの前へ歩み、小指を立てて出した。
「私の大切なモノを見つけてくれたから、今日からお友達!!」
「くだらん。我の友は唯一人、二人目などいらぬ。」
「いいよ。ギルガメッシュ様がそう思わなくても、私がそうしたいだけだから。」
そう言って少女は英雄王の前へぐいっと手を出す。
男は少し不満そうな顔をするが、少女の指に自身のを絡めた。
「はい、お友達ね」
名前は笑顔になる。
「ふっふふ・・・ははははっ!!!面白いな、娘。」
ギルガメッシュは少女と目線を合わせるためしゃがんだ。
「俄然、興味が湧いた。名前よ、我を思う存分楽しませろ。」
「うん、友達だもの。」
名前はどうしてギルガメッシュが喜んでいるかは、よく分からなかったが嬉しくなった。
英雄王と少女の必然的出会い
(時臣、あの娘は今日から我のものだ)
(は?)
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シリーズにしたい。
ギル様は幼い子には、優しいとかわいいなとかいう妄想の産物。
似て非なるギル様になってしまった感が否めない・・・。
modoru