冬は綺麗だ

 きんと冷えて、きらきらと澄んだ空気を肺いっぱいに吸い込んで。そうすると、ぼくはひどく息苦しくなる。冬は綺麗だ。清く、静かで。ぼくはきっとその世界で生きられない。ぼくは、腐敗することが許される世界でしか、あの夏の空気のなかでしか、生きていけない。冬は綺麗だ。ひとりで生きていくには、ただひたすらに。